応募期間

2024年6月1日 (土)~ 9月30日 (月)

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受賞作品一覧
佳作
第28回 高校生の部

生き物たちが集う! カントリーロード

鈴木拓資

兵庫県
兵庫県出石高等学校
高校2年生

全体説明

ここは兵庫県豊岡市の出石町の北東。緑豊かな山々に囲まれ、水田が多く見られます。出石の中心街から少し離れた自然と生き物たちが集うところです。

 僕がまだ幼い頃「毎日のように川で魚を捕ったり、虫捕りアミを片手によく外で遊んでいた。」と親が言っていました。しかし今となっては魚や虫に触れ合う機会は、ほとんどありません。なので今回、あの幼少期の自分を思い出し、今、どんな生き物たちがいるのか調べていこうと思いました。

 小さい頃、よく通った道。そして遊んだ場所を歩いていきました。するとそこには自分が思っていた以上に昆虫、植物、鳥たちが暮らしていたのです。僕は、それが分かったときなんだか嬉しくなりました。昔と変わっていない、出石町にはこんなにたくさんの生き物がいるのだと。

 昔の風景と全く変わっていない出石の町。そこは、自然と生き物の集いの場でした。

観察ポイントごとの説明

1. アゲハチョウ

このあたりの山に沿って草が生い茂るところに、きれいな模様が特徴のアゲハチョウが、二、三羽飛んでいるのを見かけました。大きさは36~70mm、羽は黄白色に黒の模様があります。美しい羽をもつアゲハチョウですが、幼虫は、何とも言えない色でアゲハチョウに失礼ですが気持ち悪いです。これが成虫になるとアゲハチョウになるなんて、とても驚きました。

 

2. カマキリ

保育園の近くにある公園に行くと、草むらの中に、こちらをにらみつけ、じっとしている昆虫を見つけました。大きさ68~95mmのオオカマキリです。カマキリの持つ強力な鎌足であらゆる昆虫を捕えて食べます。小学校の頃は、カマキリを捕えるとよく興奮していました。でも、カマキリは昆虫なら何でも食べてしまうので、まさに弱肉強食の世界と言う感じがしました。

 

3. キリギリス

同じく公園の草むらの中に、葉の形によく似ている羽をもつキリギリスを見つけました。大きさは45~62mmで植物の葉を食べて生きています。雄は「ちょんぎいす」と鳴くそうです。普通によく見かけるバッタとは少し違った形をしているので珍しく感じました。

キリギリスは飛翔力が高いため、さかんに飛び回ります。足が長い分、脚力もすごいのですごいなぁと思いました。

 

4. エダナナフシ

公園に生えてる木をよく見ると、枝によく似ている昆虫を見つけました。大きさは65~112mmで、木の枝に6本の脚がはえたような体型をしています。最近では、この場所以外でよく見かけ、部活中に、靴を見るとナナフシがとまっていたという驚くべきことがありました。まず、ナナフシを見れることが自分にとって奇跡に近い感覚なので今回発見することができうれしかったです。

 

5. カミキリムシ

川沿いを歩いていると、青みがかった黒地に白い点々模様を持つ、カミキリムシがいました。大きさは25~35mmあり、長い触角をもっています。手でつかむと、「キィキィ」と音を出したので驚きました。後で調べると、これは頭と胸の間を伸び縮みさして音を鳴らし敵をおどかそうとしているそうです。カミキリムシは体と同じくらいか、それ以外長い触角をもっているので驚きました。

 

6. カワセミ

出石川沿いを歩きながら川に目を向けていると青色の美しい小さな鳥が僕の目の前を飛んでいきました。「空飛ぶ宝石」とも称されているカワセミです。ちょうどその時のカワセミは水中の小魚をとるために必死でした。写真ではよく見るものの、実際に生で見るのは久しぶりだったので嬉しく感じました。またカワセミはザリガニも捕食してしまうので、小さい体ですごい力をもっていると思いました。

 

7. アブラゼミ

道路沿いの小さな並木道を通ると、夏に必ず聞く鳴き声が木の方から聞こえてきました。大きさ4cmほどのアブラゼミの大群です。

「じいじい」と鳴き、体は黒色、羽は不透明で雲状の小模様があります。思わず耳をおさえたくなるほどうるさくて、速歩きでその場所を通り過ぎました。アブラゼミは逃げる時おしっこをかけてくるので、本当に嫌いになった思い出があります。

 

8. ドジョウ

出石で多く見られる水田。そこには多くの生き物がいて、特に目にとまったのが、ドジョウです。泥の中にすんでおり腸でも呼吸できるところに驚きました。体は長く円柱状で。5本の口ひげが生えています。僕はよく、金魚と一緒にドジョウも飼っていました。

ドジョウは食べることもできるので、どんな味がするのか不思議に思いました。

 

9. カエル

水田を歩いていると、大きさ3mほど小さなカエルを見かけました。夜になると活発に鳴くが昼間であったのでカエルもおとなしい様子でした。カエルの多くは肉食で、舌で小動物を捕食します。古来、人間生活に近い存在で、田や雨の神とする地域もあるので驚きました。指には水かきを持っているので跳躍や泳ぎに適しています。

 

10. ひまわり

自宅の真後にある小さな畑の隅に、ひまわりが咲いていました。直径20cmもの大形の黄色い頭状花を開く、観賞用とし、また種子から食用油をとることができます。

ひまわりには、太陽を追って花がまわるという俗説があるが、実際には、ほとんど動きません。ひまわりの中にも、自分の身長ぐらい高いものがあるのでひまわりの生命力に驚かされたこともありました。

 

11. ミツバチ

小さな花がたくさん咲いている中、大きさ10~15mmのミツバチが飛んでいるのを見つけました。ミツバチは群れをつくり、一匹の女王蜂と少数の雄蜂と数百万に達する働き蜂がいます。僕が見つけたのは働き蜂であり、ちょうど花蜜や花粉の採集を行っている最中だったと思います。暑い中、大変だなと感じました。でも、ミツバチがつくった蜂蜜は甘くて最高においしいです。

 

12. オオルリ

自宅付近にある山に沿って歩いていると、どこからか美声のさえずりが聞こえたので、そこに目を向けると、瑠璃色の美しい小鳥がいました。この鳥は、オオルリと言われ低山に生息する夏鳥です。オオルリは雄は瑠璃色、雌は大体淡褐色というふうに色が違います。僕が見つけたのは雄のオオルリです。オオルリは世界でも特に美しい色の鳥と言われているので生で見れたことに感動です。

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