応募期間

2024年6月1日 (土)~ 9月30日 (月)

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受賞作品一覧
入選
第33回 高校生の部

スイセン サンショク

間部 珠央

兵庫県
兵庫県立太子高等学校
高校1年生

全体説明

私の住んでいる揖保川町は緑に囲まれ、川の水がきれいな自然豊かな町です。

私の住んでいる地区にはコンビニやスーパーなどは全くなく、ただただ畑と田んぼと川と山とが連なっています。

畑には、春になればキャベツにモンシロチョウなどが数匹あつまってきたり、夏になればたくさんの種類のトンボが集まったりと、四季おりおりの風景が見られます。

夏の田んぼには、さまざまな種類のオタマジャクシ、カブトエビなどが見られます。そして、川には、ブラックバスやカメ、ヌートリアなども生息しています。私の通っていた小学校の池には毎年、モリアオガエルが産卵しにやってきます。

道端には、おひがんの日になると、ヒガンバナが咲き始めとても美しい様子が見られます。

どの季節もとても自然を感じられるものばかりでとても素敵です。

観察ポイントごとの説明

それでは、ポイントを重点的に見ていきます。

まず、ウシガエルがよくいる地点には、田んぼ、池、少ししめった畑が多い。また、池には、春の終わり~夏にかけてウシガエルやアマガエル、ヒキガエルのオタマジャクシが繁殖している。また、この池には、ハスが咲いているため、強い日差しや天敵から身を守ることができる。だから、絶えず繁殖しつづけることができるのだと思う。

鳥の水浴び場となっている溝は、広くて大きな溝で、水の深さも鳥の足首ほどがつかるくらい3~4センチとなっている。このポイントには主に、スズメやハクセキレイが集まっている。でも、ここはカラスやトンビも多く、小鳥たちをおい出してしまうことがよくある。

 

最近、ハトの数が増えてきているので、ふんなどで溝が汚れてしまっているので、とてもかわいそうだと思う。

ここの山の一帯には、たくさんの動物が暮らしている。タヌキ、イタチ、ヘビ、シカ。中でも一番困っているのが、イノシシの存在です。イノシシは、よく村におりてきて、畑を荒らしていきます。特に夏~秋にかけて、イモ類やスイカやカボチャなどのウリ科を狙ってくるので、一番出没が高くてとても危険です。そして、私が中学3年生の時、サルが仕掛けにかかっていたことがあります。ここら辺にはあまりいなかったので驚きました。

この地域は交通量が少なく、障害物なども少ないので、トンボがよくとび回っています。ギンヤンマやオニヤンマ。池の近くには糸トンボがとびまわっています。中でもよく目立つのが赤トンボです。水辺が多いので、トンボの産卵場所が多く、ヤゴが育ちやすい環境がととのっているのだと思います。しかし、それでもシロサギ、アオサギに食べられてしまうので、大量発生することはあまりありません。

たくさんの生物が住む川。「前川」には、ハゼやふな、タナゴ、メダカなど日本ならではの魚がすんでいます。特によく見るのが、イシガメやクサガメです。橋の上で数分川をながめていると、空気を吸いにあちらこちらで、ヒョコヒョコ顔を出したりしています。しかし、外来種の増殖で日本の魚やカメが減ってきています。生息している外来種は、ブラックバス、ミシシッピアカミミガメ、ヌートリアなど。ブラックバスは急激にふえつづけているので、日本の魚がこの川からいなくならないように、もっと過ごしやすいように改善できたらいいなと思います。

田んぼには、アマガエルなどのカエルやオタマジャクシ、カブトエビが生息しています。

カブトエビは、昔はたくさんいましたが、ここ最近になって数がへってきたように感じます。

【より深い観察レポート】

具体的な問題点やその改善点

私が今一番問題視しているのが、川に生息している外来種の存在です。

近年、増加し続けている外来種には、ブラックバス、ミシシッピアカミミガメ、ヌートリア、時には雷魚などもいますが、彼らの存在のせいで、メダカは少なくなり、日本のカメなどもエサの減少やアカミミガメとの争いで減少しています。

日本の魚達の保全のために、外来種を川から追い出し、繁殖を防ぐ活動をしなければならないと思います。繊細な日本の生物のために、外来種の増殖の原因のきっかけとなるような行動は見逃してはいけないと思いました。

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