受賞作品一覧

宮ノ上公園散歩道MaP

佳作
小室芽生
奈良県
智辯学園奈良カレッジ中学部
中学校1年生
第27回 中学生の部

全体説明

 私の観察路は、家の近くの丘陵地にある大学へ通じる公園です。

 夏には必ず聞こえてくる鳴き声。ふだんは何げに聞いている鳴き声も

「いったい、なんの鳴き声だろう?」

そう思いながら、昆虫図鑑で調べて、

「へー。こんな昆虫知らないなぁ…。」

というものが多く、思っていた以上に学習することができました。

 私の観察ルートは、公園をぬけて、田舎の畑が広がるところまでの道のりです。

 畑の近くでは、ふだん生活している中では、あまり見かけない生物、全く見られない生物がいて、おどろきました。

 畑は、自然もそのまま、誰も邪魔せず、天然なままの本当の自然を見ることができて、少し安心しました。

 あまり、じっくり虫の鳴き声などを聞いたことがなかったので、私の周りの自然にふれられる良い機会でした。

観察ポイントごとの説明

(1)

まず、一番初めのポイント、セリ。

 水辺に生えているのを観察しました。

 セリというのは、春の七草で有名なので、名前は知っていましたが、実際に見たのは、初めてでした。

 茎が何本かからまっていて、その先には緑色の葉がついていました。

 茎は太くて、少し予想とは違う植物でした。

 

(3)

3ポイント目のウシガエル。

 ウシガエルは、池で鳴いているのを観察しました。

 鳴き声は何度も聞いたことがありましたが、その正体が、ウシガエルとは思いませんでした。

 普通のカエルより、大きく、色が泥色で、鳴き声は、何となくウシをイメージさせるものでした。

 

(5)

 5ポイント目のキリギリスは、夏から秋にかけて鳴く昆虫です。

 草むらの方で鳴いているのを観察しました。

 あまり、鳴き声も聞いたことがなく、姿も見たことがなかったので、嬉しかったです。

 姿はキリギリスに似ていました。

 こんな暑い中、鳴く姿に強い生命力を感じました。

 

(7)

 7ポイント目のザリガニは、畑の湧き水で観察しました。その湧き水は泥だらけでよく姿は見えませんでしたが、すごい迫力がありました。エビにも似ていて、ハサミは、カニに似ていました。

 今の時代、自然の池にザリガニがいるなんて珍しいですが、見ることができてとても良かったです。

 

(9)

 9ポイント目のメダカは、教科書やペットショッピなどでは見たことはありましたが、実際に、自然と泳いでいるのを見たのは初めてでした。

 ひれもおすとめすでは多少、違っていて、少しオレンジがかっていました。

 予想以上に小さくて、おどろきました。

 

(11)

11ポイント目のアブラゼミは、近くの木に止まっているのを観察しました。

 夏といえば、素晴らしく大きな鳴き声で、騒音といっても過言ではないセミの鳴き声。

 しかし、ジーっと目をつぶって自然の中できく鳴き声は、ふだん耳にしている騒音とはうってかわって、とてもきれいなものに聞こえました。

 

(12)

 12ポイント目のシオカラトンボは、畑の上手を飛んでいたのを見つけました。

 トンボ類の中では一番名前をよく聞く種類です。

 胴体が、とても美しく、夏を感じさせるさわやかな色をしています。

 トンボについて…私は、なぜトンボはその場で飛びながら静止できるのか不思議に思って調べると、羽を動かして、体を支えているということだとわかりました。

 

(13)

 13ポイント目のキリンソウは、畑の土手で観察しました。

 植物図鑑では見たことがあったけれど、実際に見たのは初めてでした。

 「キリンソウ」の名の由来は、背が高くてキリンみたいだから、「キリンソウ」と名付けられたらしいです。

 

(16)

 16ポイント目のミツバチは、畑の近くで観察しました。

 私はハチは、苦手ですが、観察をしていると、働きバチとして働くその姿がとても一生懸命でかわいくみえてきました。

 ハチは、人間が害をもたらさなければ、一方的に人間をさすというようなことはないということがわかりました。

 

(17)

 17ポイント目のカラスは、都会では、外にすてられたゴミにたかるだけですが、畑がある田舎では、畑の作物も荒らされる被害がでているようで、頭がとてもかしこい鳥だなと思いましたが、これは、自然の生態系が崩れてきているということなので、我々人間の生活にも影響がおおいに表れていると思いました。