応募期間

2024年6月1日 (土)~ 9月30日 (月)

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受賞作品一覧
佳作
第28回 中学生の部

私の多摩川付近散歩コース

阪上日菜子

東京都
共立女子第二中学校
中学校1年生

全体説明

私は、小学校六年生の後半に、授業で石や化石を調べに、多摩川へ足を運びました。その時は、来た目的が、多摩川ではなく、その周辺の地層だったのであまり多摩川について触れることもありませんでした。それきり、多摩川へ行くこともなく、今年中学一年生へと進級しました。そしてこの課題が出たとき、そうだ、久々に多摩川へ行ってみようかなあと、思い今回多摩川へ行って来ました。多摩川に近付けば近付くほど、緑が多くなり、たくさんの昆虫に出会うこともできました。多摩に着くと、その川の大きさや流れに圧倒されました。いつも何げなくテレビで見ていた川だけれど、こんなにも迫力があるものなんだと、びっくりしました。それだけ、普段自分が、自然に目を向けていなかったのだなと感じました。多摩川の水は、とてもキレイで透き通っていました。そして、そこには何匹もの魚達が力強く川を泳いでいました。私は、これからも大切にしていきたいと思いました。

観察ポイントごとの説明

ポイント1

多摩川へ行く途中、小さな小川がありました。そこは草が少し生えていて、とても落ち着くところでした。そこには、街であまり見かけないトンボの姿がありました。思わず近寄ってみるとスイッとちがう草の上に飛んでいってしまいました。もう一度、そっと近付くと、羽根がとてもキレイな黒色をしていました。おそらく初めて見たトンボだったので、何度も写真を撮りました。そのトンボは、ハグロトンボと言う名前だと、その後、知りました。

 

ポイント2

多摩川の近くの草が生い茂ったところを歩いていたとき、緑の草むらの中に青くキレイな花がちょこんと咲いていました。何だろうと思って見てみると、それはツユクサでした。イヌフグリなどはよく見かけても、ツユクサはそんなに見かけないものでした。そのツユクサを、写真に撮っておきました。あの茂みの中でも、キレイに咲いているなんて、すごいなぁと思いました。生命の力には、圧倒されるほか、何もありませんでした。

 

ポイント3

多摩川近くの草むらを歩いていて、草が目の前にありザッとどかすと、ヒラッと白いものが目の前を飛んでいきました。何かと思い飛んでいった方向に目をやると、それはチョウでした。そのチョウは、ヤマトシジミといって、あちらこちらをたくさんのヤマトシジミが飛びかっていました。まるで花びらのように飛んでいるヤマトシジミに目が奪われました。飛んでいたので写真にはおさめられませんでしたが、目にとても焼き付いていました。

 

ポイント4

草むらを少しずつ歩いていると、突然雨が降ってきました。その後も、引き続き歩いていくと、葉っぱの上にあるものがちょんとのっかっていました。よく見てみると、それはカタツムリでした。とても小さくて、のろのろと動いていました。他の葉っぱも見てみると、やはりカタツムリがいて、同じように動いていました。何だか小さくてかわいいなあ、なんて思いながら、写真を撮っていきました。

 

ポイント5

草むらを出て、石の砂利道となりました。そこで目についたものは、まるで恐竜の時代に生えていたような植物えした。それはワラビでした。石と石の間から生え、りっぱに大きく育っていました。よく見てみると、葉っぱ一枚一枚がとにかく細かくて、それが上手く形成されて、一枚の大きな葉となっていました。それがいくつかあって、驚きました。石と石の間から生えてくるなんて、生命力がとても強いなぁと感じました。

 

ポイント6

しばらく砂利道を大きな石に注意しながら歩いていると、私が足をどんっと下ろした途端、ピョンッと何かが飛びはねていきました。それはまるで石のような色をしていて、見のがしてしまいました。しかし、もう一度歩いてみると、またしてもピョンッと何かが飛びはねました。次は見のがさずにしっかりと写真におさめることができました。その正体はカワラバッタで、石などにいるため、保護色となっていることを知りました。

 

ポイント7

砂利道も終わり、本格的な岩場に入ってくると、お父さんが何かを見つけました。寄っていって、その正体を確かめてみると、それはりっぱなトノサマバッタでした。その前のカワラバッタとは違い、飛びはねたりすることはありませんでした。じっとしていて、とても写真を撮りやすかったです。トノサマバッタの目には、川がうつっていました。キレイな川を遠く見据えていたのでしょうか。

 

ポイント8

少し離れたところに、二匹の白くキレイな小さな鳥が飛んでいました。何だろうと思って見てみると、動きが速く、すぐ飛んでいってしまいました。写真には撮れず、目だけの記憶で調べてみると、それはアジサシという鳥でした。写真で拡大して見てみると、まっしろな翼に、とてもキレイな尾をした鳥でした。街では絶対に見ることのできない鳥だったので、見ることができてよかったです。

 

ポイント9

川の近くへ行ってみると、釣りをしている人がいました。近くへ行き、

「何を釣っているんですか。」

と聞くと、

「アユですよ。」

という返事が返ってきました。私はびっくりしました。アユという魚はキレイな川にしか存在しない魚だからです。多摩川が、アユが住めるほどキレイという証拠です。私はこの状態が保たれるよう頑張ろうと思いました。

 

ポイント10 

川に沿って歩いていくと、小さなまのが川をちょろちょろ泳いでいるのが見えました。座りこんでよく見てみると、それは稚魚でした。調べてみると、それはウグイの稚魚でした。そこには何匹もいて、必死になって川の流れに逆らって泳いでいました。こんなに小さいのに、魚ってすごいなぁと思って見ていると、流れが速くなり、少し流されてしまいました。それでも、やっぱり泳いで頑張っている姿に、すっかり感心してしまいました。

 

ポイント11

川の近くを注意しながら歩いていくと、魚が横たわった状態で岸に浮いていました。どうしたんだろうと思ってみてみたら、ウグイが死んでいました。特に体に傷もなく、なんともなっていなかったのです。おそらく、寿命か、あるいは先日の大雨で、流されてこの岸に着いたのかだと思います。かわいそうかと思いますが、ウグイをエサにしている動物にとっては、よかったのだと思います。このようにして命は回っていることを実感しました。

 

ポイント12

何かいないかなぁと思って川の方に目をやると、うっすらと、キレイな色をした魚が泳いでいました。それからすぐに写真を撮ろうとしたのですが、奥深くにもぐっていってしまって、惜しくも撮ることができませんでした。その後に、その魚がニシキゴイだということを知りました。野ゴイも、いるのかと思い調べてみたら、いることが分かりました。コイの中でもとてもキレイなニシキゴイを見ることができ、よかったです。

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