応募期間

2024年6月1日 (土)~ 9月30日 (月)

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受賞作品一覧
佳作
第29回 中学生の部

志都美神社 散歩マップ

林亮祐

奈良県
智辯学園奈良カレッジ中学校
中学校1年生

全体説明

ぼくの住んでいる奈良県香芝市は住宅開発が進んで毎年たくさんの家が建っています。のくの家の周りにも住宅が立ち並んでいますが、二上山が近くにそびえ、公園や田んぼもたくさんあって緑が多いところです。

 自然観察路に選んだのは、ぼくの家の近くにある志都美神社です。神社の隣は武烈天皇陵という古墳があって大きな木がおおい茂っています。また、神社の周りには田んぼや用水路があり水辺の生き物も観察することができました。

 観察日は8月で気温が36度の猛暑日でした。JR志都美駅をスタートすると空き地でニホントカゲを見つけました。武烈天皇陵ではコガネグモやオオカマキリの子供を見つけました。志都美神社の近くの用水路にはめだかやトノサマガエルもいました。特にメダカは環境省のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定されていて、この自然を守っていくことの大切さを感じました。

観察ポイントごとの説明

(1) JR志都美駅前のロータリーの周りにある空き地ではニホントカゲを見つけました。しっぽは青色をしていてしっぽの長さは体よりも長かったです。そして、近づくと素早く草むらに逃げこみました。

(2) ロータリー周辺では畑の花にアゲハが飛んでいたり、木や空き地にアブラゼミやキリギリスの鳴き声が響いていました。

(3) 用水路にはトノサマガエルがいました。かえるになったばかりなのか体はまだまだ小さかったです。

(4) 用水路には他にもシオカラトンボやアメンボを見つけました。シオカラトンボのとまっている時は水平でとまっていました。用水路の壁にくっついているピンク色のかたまりはジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)の卵でした。元々は南米産の巻貝で食用として輸入・養殖されました。今では稲を食べる害虫として農家を悩ましています。

(5) 武烈天皇陵の前でオオカマキリの子供を見つけました。まだまだ体は細くて秋までに大きくなると思います。

(6) 武烈天皇陵の前にはトノサマバッタも見つけました。まだ体が小さくて子供でした。体の色は茶色で周りの枯れ草の色と同じ色をしていました。

(7) また、武烈天皇陵の前で大きなコガネグモを発見しました。クモの巣の大きさは1m以上あり、そのまん中に黄色と黒のしま模様の巨大なクモがいました。頭や足には白と黒の毛が生えていてアゴは大きくて、すごくどう猛な感じでした。近づくと素早くクモの巣の端に逃げ、離れるとまた真ん中に戻ってきます。巣の裏側から体の下も観察することができました。

(8) 志都美神社の境内ではアブラゼミやツクツクボウシが大合唱していました。アブラゼミは「ジージー」、ツクツクボウシは「ツクツクオーシ」と鳴いていました。ここでもニホントカゲを見ることができました。

(9) 志都美神社の裏の森にはたくさんのツバメがエサを求めて飛びまわっていました。電線にも何十羽というツバメがとまりすごい光景でした。渡り鳥のツバメは夏にニホンでヒナを育てて、冬は東南アジアの島々で過ごす夏鳥です。

(10) 住宅街にある空き地ではキリギリスを発見しました。触角や後ろ足が長くて、「チョンギース」と鳴いていました。お尻に角が出ていなかったのでオスでした。道沿いの林にもコガネグモが張っていました。

(11) 志都美神社の前の用水路で元気に泳ぐメダカの群れを発見しました。メダカは農楽などの影響で数が減り、今では絶滅危惧種になっています。ぼくの家の近くにメダカが生息しているのを発見してとてもうれしかったです。また、この自然を大切にしていきたいと思いました。

(12) メダカのいる用水路ではアメリカザリガニもたくさん繁殖していました。メダカの天敵なのでメダカを守るためにはどうすればいいか考えたいと思いました。

(13) JR志都美駅に戻る道沿いでモンキチョウを見つけました。飛んでいるスピードがアゲハより速いような感じでした。シロツメグサやカラスノエンドウの草原に飛んでいました。1時間以上歩き続けたので汗が噴きだしていました。

(14) 線路沿いの田んぼでアオサギに出会いました。翼を広げると150cm以上もある大きな鳥で、じっと一点を見つめました。

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