受賞作品一覧

函南町の原風景

優秀賞
米田莉子
静岡県
不二聖心女子学院中学校
中学校2年生
第40回 中学生の部

全体説明

静岡県の函南町。ここには「日本の心の原風景が存在するのかもしれない」といわれることがあります。今回「わたしの自然観察路コンクール」に応募するにあたり、ふだん歩くことのないルートをそぞろ歩きしながら、帰宅。天神社、やすらぎ公園、児童公園、天池、来光川の土手で、どこも素敵な場所です。夏、暑い日差しのなか、懸命に生きる動植物を発見することができました。理科の便覧でしか見たことがないわたしですが、大きさや形、音も、実際に見てみると印象はまた違ったものです。今回、多くの自然に囲まれていることがわかりました。もしかしたら、わたしもこの場所が、心の原風景になるのかもしれません。

観察ポイントごとの説明

<1 天神社のクスノキ>
伊豆箱根鉄道大場駅の南南西200メートルほどのところに天神社があります。その境内には、クスノキの巨木が立っています。クスノキはご神木とされ生命の象徴とされています。また、虫除けになることから、厄を払う、厄を除けるに通じるとして多くの神社に植えられるようになったといわれています。さらに、このクスという名の語源のひとつ「薬の木」から薬が元になったといわれることも。良いいわれのある木ですが、幹のたくましい様子から、その圧倒的な存在感を感じます。御祭神は菅原道真公。学問の神様で、わたしが受験の最後の最後に訪れた思い出の場所です。

<2 やすらぎ公園のカワラバト>
レース用になるほど帰巣本能と身体機能に優れたハトです。ウーウー、クルックー、ゴロッポなど耳をすますと鳴き声が聞こえました。

<3 やすらぎ公園のコガネムシ>
黄金虫という名の通り光沢のある昆虫。虫は苦手でじっくり観察をしたことがありませんでしたが、その外骨格はしっかりしているように見え、色は色々な角度でみると違って見える複雑な緑色でした。

<4 やすらぎ公園のミツバチ>
仲間に蜜源をダンス言語で正確に伝えるといいます。近づくことはできませんでしたが、ブーンという音と、尾の黄色と黒の縞模様は、危険を感じるものでした。

<5 児童公園のミンミンゼミ>
幼虫で約2年~4年、成虫で1ヵ月生きるといわれています。ミーン、ミーンと鳴く姿が1ヵ月だけだと聞くと少し寂しいようにも感じますが、近くでその音を聞くと、うるさいぐらい大きな音でした。ちなみに、アブラゼミはジーッ、クマゼミはシャアシャア、ヒグラシはカナカナ、ツクツクボウシはオーツクツクと聞こえます。

<6 児童公園のアゲハ蝶>
成虫で見られるのは4月~10月。蝶といえばこれを連想するのですが、思っていたより大きく、ゆったり舞っている姿は印象的でした。

<7 天池の睡蓮>
この辺りの方々に大切に守られてきた天池。地区の名前にもなっています。そこに浮かぶ睡蓮は、花は早朝に咲き始め、昼頃には蕾へと変化します。

<8 来光川のシオカラトンボ>
成熟したオスの体は青色をしています。成虫が見られるのは、4月~10月ごろ。平地の水田や低い山の池などでよく見られるトンボです。

<9 来光川のコサギ>
全身白色のこの鳥は、魚類やカエル、ザリガニなどを捕食します。さかんに川辺をつついていたので、餌が豊富なのかもしれません。

<10 来光川のカワセミ>
ヒスイのような体色から飛ぶ宝石といわれる鳥です。カワセミの鳴き声は、「キッキッ」というような高い音でしたが、神々しい印象をもちました。