応募期間

2024年6月1日 (土)~ 9月30日 (月)

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受賞作品一覧
入選
第32回 中学生の部

自然がいっぱい 光が丘観察路

工藤 香織

茨城県
つくば市立竹園学園竹園東中学校
中学校1年生

全体説明

東京都練馬区にある光が丘公園は、私のお父さんの実家すぐ近くの公園です。よくお父さんと散歩をしています。広い芝生広場やバードサンクチュアリ、イチョウ並木、桜並木が見どころです。昭和15年の紀元2600年記念の大緑地計画から計画された公園でしたが、太平洋戦争が始まったために、陸軍の「成増飛行場」が建てられました。戦後グラントハイツとして米軍の管理下にあったのですが、昭和48年に返還されました。

夏の公園は鮮やかな花が少なかったのですが、緑が生い茂っていました。セミの鳴き声が夏を感じさせてくれ、たくさん植物が生えていたので歩いていてスッキリとした気持ちになりました。犬の散歩やランニングをしている人がいました。スポーツ施設も多くあるので、様々なことができる私のお気に入りの公園です。

観察ポイントごとの説明

① スタートして公園に入ると、多くの木々が立っていて、すぐに多種多様のセミたちが元気の良い声で迎えてくれます。地面を見てみると小さな穴が空いていました。セミの幼虫が出てくる穴です。深さは5cmぐらいらしいです。その数を見ればどれだけ多くのセミの幼虫が出て行ったのかよく分かります。

 

② 少し進むと草原に出ます。昆虫原っぱといい、虫が多くいます。場所によって、一部入れないようになっている所があります。ここは数少ない武蔵野の草原だそう。草原を好む生き物と、ススキやオギの植物を残すために維持されています。

その近くにバードサンクチュアリという多くの生き物を見ることのできる施設があります。そこには、メジロ・カウセミ・キジバト・コゲラなどの普段なかなか見られない鳥たちがいます。

 

③ 観賞池はいつでも見ることができます。池にはカモ・アヒル・鯉など色々な生き物がおり、公園利用者の憩いの場になっています。今回はアメンボがたくさん浮いているだけで、他の生き物がいませんでした… しかし、奥の方の岩に大きなアオサギがいました。のそのそと歩いています。

私はこの池の主だなと思いました。外来生物であるカメは生態系を崩すため、区役所で捕獲したので今はいません。

 

④ けやき広場を抜けると、開けた芝生広場に出ます。周辺が色々な種類の木で囲まれていて、中央はとても広い芝生が生えています。また、「ねりまの名木」とされるソメイヨシノがあります。高さは10mで、太さは2.5mあります。私が散策に行った時、楽器の練習をしている人や、シャボン玉で仲良く遊ぶ子供たちがいました。何でもできるのでリラックスできる所だなと思いました。

 

⑤ 広場には特にトンボが多く飛んでいました。アキアカネがたくさんいたように思えます。アキアカネは、夏に羽化して山の上で夏を過ごします。この時点では体はだいだい色です。そして、秋に赤くなって平地に戻り、卵を産みます。秋が楽しみです。

 

⑥ ここにはケヤキが多くあります。「けやき」は「けやけき木」が由来した名前です。目立つ、ひときわ優れているという意味があります。ケヤキは、材料としての有用性とともに、その姿の美しさも人々に尊ばれてきました。日本を代表する広葉樹の一つです。

 

⑦ こども虫遊び広場にも保護されている部分がありました。虫のためだけでなく、きれいなお花も維持されています。

近くの木の裏で木の葉がカサカサと動く音がしたので、覗いてみると、カナヘビがいました。こっそり顔を見ると意外にもかわいかったです。

 

⑧ さらに進むと広く柵で囲まれた場所があります。中でカントウタンポポが自生している地です。時期が遅かったので見ることができませんでしたが、春になればきれいなお花が一斉に咲きます。都区部で多く見られるのは、ここだけです。ただし夏は、色々な野草が茂る自生地となります。

冬は植物が少ないので寂しい・・・

 

⑨ ゴールに近いこの場所では、シラカシ・タブノキ・ラクウショウが並んでいます。シラカシは、ドングリができる木です。高さは20mあります。イチョウ並木もあり、左右から木が覆い被さって木陰が涼しいです。

帰りも観賞池に寄ってみたところ、またアオサギを見つけました。もっと近くで見たいと思いました。

 

⑩ 各地で見かけたのがカラスです。バードサンクチュアリでも見られるハシブトカラスがいました。カラスはとても賢い生き物です。常に私たちを観察しているかもしれません!

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