応募期間

2024年6月1日 (土)~ 9月30日 (月)

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受賞作品一覧
優秀賞
第31回 中学生の部

春夏秋冬思い出ロード

下山 峻矢

兵庫県
淳心学院中学校
中学校1年生

全体説明

ぼくの祖父母の家が姫路にあります。記憶のない小さな頃から姫路に来てました。幼稚園に入園するまでは、家の裏の田んぼや畑の横の土手を散歩していました。幼稚園に入園してからは、小学校の低学年まで、毎年お城まつりの頃にある「お城の写生大会」に参加するため、自転車でお母さんと船場川の横を通り、お城の西側を通り、正面から入り、三の丸広場でお城の絵を描いていました。小学校の高学年になるとバスケットボールを始めたので、春休み、夏休み、冬休み、連休に姫路に来ている時はトレーニングで自転車で男山まで行き96段(たぶん)ある階段を登り降りし、トレーニングをしていました。男山の超常にある男山配水公園からの景色はとても最高です。僕の「春夏秋冬思い出ロード」を紹介したいと思います。

観察ポイントごとの説明

①楠神社(くすのきじんじゃ)

伊伝居の田んぼの横を通り過ぎて行き「伊伝居のお稲荷さん」と呼ばれている小さな神社があります。かなり古く、小さな神社なのですが、すごく大きな木(柔の木)があり夏にはミンミンゼミがうるさいくらい鳴き、セミのぬけがらがたくさんあります。9月の終わり頃の10月の秋のおまつりの夏になるとアキアカネ、シオカラトンボがたくさんとんでいます。お母さんに聞くと昔はもっとたくさんとんでいてアミを振りまわすとアミの中にトンボが入っていたそうです。

 

②船場川

伊伝居の中を通り、進んでいくと船場川があります。市川から分かれ、市川の少し西側を流れている川です。船場川には、あまり水が流れていないのですが、水がきれいでフナやメダカがいます。小さな中洲が所々にあり、エノコログサが生えていたり、イトトンボがいたり、クサガメもいます。魚がいるので、全身60cmくらいある全身が白く、くちばしが黒く長い、コサギが片足を上げて魚を狙っている姿を見られる時があります。幼稚園の頃はコサギがとても大きく感じ、こわかったです。

 

③ 姫路城の北側にある歴史博物館と美術館の間の道、「文学の小径」という道があります。その道や、その横のシロトピア記念公園、姫路城の三の丸広場、城見台公園、美術館、動物園との間の道、千姫の小径等、春になるとサクラがとてもきれいに咲きます。僕も今年の四月の中学校の入学式の時には美術館の横の姫山公園へつながる道の満開のサクラの木の前で写真を撮りました。

 

④ 伊伝居、姫路工業高校横の船場川の横を通り、八代を通り進むと、姫路城の北西に着きます。西には、男山があり、超常には男山配水公園があります。頂上までの階段はとてもつらくトレーニングに最適です。小学5年、6年生の頃よくトレーニングしました。頂上の展望台には、春から初夏頃までピンク色のツツジが咲いています。ツツジもきれいですが、頂上からの姫路城とトレーニングのつかれがふき飛ぶくらい最高の景色が一望できます。階段を降りると、初めの頃はヒザがガクガクしていました。

 

⑤千姫の小径(せんひめのこみち)

姫路城北西に船場川と中濠と並んでいるところがあります。挟まれたその間の細い道を「千姫の小径」といいます。この道は、白鷺橋までつづいています。春にはサクラが咲き、夏は道の脇にエノコログサが生え、咲きがフサフサゆれています。花びらが黄色く、くきが細くしっかりとしたアラゲハンゴンソウや夏の終わり頃にはケイトウが咲いています。モミジの葉も青々としげっていますが、9月、10月、11月と秋になると変わってきて紅葉になってきます。

 

⑥ 北側の中濠と千姫の小径の入口あたりにウシガエルがいます。姿は見ていないのですが夏の夕方になると「ヴォーヴォー」と言った牛に似た鳴き声を出し、鳴いています。鳴き声は大きく、ひびきます。ウシガエルはカマキリやバッタ、トンボをエサとするので濠の草がしげっている所にたくさんエサになる昆虫がいるのだと思います。幼稚園の頃から、今でもウシガエルの声はとても不気味です。

 

⑦ 千姫の小径の終わり白鷺橋から姫路城正面にマツや柳が植えてあります。夏は青々としていますが秋から冬になると柳の言葉は黄色くなり、葉は落ちてしまいます。好古園横の内濠の角に陽が沈むとライトがつくのですが濠にいるコイや小さな魚がよってきていてコイの大きさ、多さにおどろきます。

 

⑧ 姫路城正面を過ぎると、向かいに大手前公園があり、街路樹としてイチョウの木が植えてあります。夏は青々とした葉をしているのですが、秋になると黄色くなり、ギンナンの実をつけます。ギンナンが落ちた時は車やバイクや自転車や人等がふみつけてしまったのか、すごくいやなにおいがします。

 

⑨ 中濠や内壕等の石垣の間に夏にはノキシノブというシダ植物の一種のしだが細長い葉でやや群がって生えています。千姫の小径入口の横の中濠の石垣にはツタがくっついています。姫路城を過ぎ、城見台公園を通って進みます。城見台公園の奥の姫路動物園との間の道には夏になるとお昼には一匹もいなかったのに夕方の陽が沈んでから、猫が夕涼みをしているのか、土の道の上で何匹もがゴロゴロと寝ています。市立美術館の前を通り歴史博物館との間の道「文学の小径」を通り、帰りは船場川と中濠との間の道を通ります。中濠の横に原始林の土塁があります。お昼過ぎ頃になると、クサガメたちが日なたぼっこをしています。八代、城北本町を通り、姫路西高等学校前を東へ曲がり、姫路工業高校の角を曲がりまた、船場川の横を通り、行きの時より一本西の道を通ります。

 

⑩ 伊伝居の中に田んぼが多く、夏休みはじめは青々としていたイネが9月頃には黄色くなり、しっかりとお米がなっています。春頃、静かだった田んぼが田植えの6月頃、田んぼに水が入ると前の日まで静かだったのに、その日から夕方になると「ゲコ、ゲコ」とカエルの声がうるさいくらいしています。土手を通っていると突然にトノサマガエルがとびだしたり、田んぼの横の水路では、おたまじゃくしを見たりします。幼稚園の頃はとび出てくるカエルがこわくてこの道を通るのはドキドキでした。

 

⑪伊伝居の中野田んぼの横の道を通り船場川と分かれた小さな川の横を通り帰ってきます。川横の道には、畑があり、夏にはスイカやキュウリ、トマトが実っています。ゴールデンウィークの頃にはイチゴもなっています。畑と田んぼの反対側には春には白いスイセンがずらっと咲き、秋になるとピンクのコスモスが、ゆらゆらと咲いています。川の向こうにはナンテンの木やゆずの木、ロウバイ、ウメの木があります。ナンテンの木は夏に緑色の実だったのがだんだん赤緑になり冬には赤い実になります。ゆずの木は、夏は青い緑色の実をつけていますが、冬になると黄色になっています。2月頃ロウバイの花が咲き、花は下を向いて咲いています。その後、ピンク色のウメの花が咲き、ウメの木はたくさんの実をつけます。祖父母の木なのでゆずの実は冬至のゆず湯に使います。ウメの実は、6月頃少し黄色くなった頃、実を取ります。冬は、田んぼにはイネを刈った後で何もなく、昆虫も魚もいなく、畑に白菜や大根があり、みかん、カキの木にオレンジ色の実がなっているだけですが、12月、1月が過ぎるとまたいろんな昆虫や鳥や動物に会えるといった、楽しい思い出のある道です。

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