応募期間

2024年6月1日 (土)~ 9月30日 (月)

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受賞作品一覧
佳作
第25回 中学生の部

僕のランニングコースめぐり―ニュータウンの自然を求めて―

木名瀬優一

兵庫県
淳心学院中学校
中学校1年生

全体説明

僕は、神戸市西区の山を開拓して造られた西神ニュータウンという所に住んでいます。幼い時から、よく遊びに行き、どんぐりを山程拾ったり、虫採りをした大好きな公園があります。竹の台公園と言います。少年野球を始めてからは、父とキャッチボールやランニングコースとして親しんできました。そんなニュータウンの中にある、しかも、人の手で造られた公園の中にどれくらいの自然を発見し、生き物を見つけられるか、半ばあきらめの気持ちで歩いてみました。

 すると、植えられた樹木の数にまず驚きました。それぞれが特徴ある葉の形をしていて、楽しくなってきました。生き物も、昆虫から鳥まで、ものすごい暑さの中で、懸命に生きていました。

 こうして自然探しをしてみて、生活の中の何気ない所にも、多くの生命が息づいていることを発見しました。今回の学習をいかしていきたいです。

観察ポイントごとの説明

(1)

以前、キジバトが隣の家の木に巣を作りました。

 ちょうどうちの2階の窓から見えるので、観察をした事があります。朝早くから、キジバトが鳴いて、目覚まし時計のようでした。一方アゲハは、家の蜜柑や山椒の木に卵を産むので、よく観察が出来て、なじみ深い昆虫です。

 

(2)

 最近では、クマゼミが多くなりすぎ、関西地方では少なくなってきたアブラゼミ。アブラゼミはクマゼミと違い警戒心が強く、捕まえるのが大変です。アブラゼミを捕まえれた時は、ものすごくうれしいです。一方コナラは僕が幼い頃から「どんぐりが付く木」として、親しんできた木でもあるので、身近にあり、なじみ深い木です。

 

(3)

 ここは、幼い頃秋になると山のようにどんぐりを拾った大好きな場所です。どんぐりで、こまややじろべえを作った事が、なつかしく思い出されます。

 どんぐりをそのまま置いとくと、中から虫が出てきたりしました。そんな思い出深い場所です。一方しょうりょうバッタは、「チチチチ」といいながら空を飛ぶのが、一番印象的です。

 

(4)

 僕は昔、昆虫の中で強いものといったら、カブトムシか、「カマキリ」でした。自分の家に青じそがあり、そこにカマキリがいました。カマキリはそこにいたおんぶバッタを捕まえて食べていたので、いわば「青じその守り人」的存在です。

 

(5)

 昔、近所の年上の兄的存在の人と花見にいったことがあります。その時はただ「きれいな桜」としか思っていなかった景色が、今になっては、ものすごくきれいな景色だと分かりました。あの時は満開で、ピンクの色があざやかで、今でも脳裏に焼き付いています。

 

(6)

 最近は聞く事が少なくなってきたみんみんゼミ。

 でも夏の終わり頃にミーンミーンと鳴き声がかすかに聞こえてきたりします。関東に多かったセミが関西に来始めたのは温暖化なのかなぁと思っていたら、オレンジ色のくちばしの黒っぽい鳥が木の実をつついている。ヒヨドリだ。暑さにも負けない、力強さを感じた。

 

(7)

 小学校の帰り道に、木に実っているヤマモモを持って帰って水で洗ってから食べたりした。そんな思い出のある木です。ヤマモモの実は一円玉くらいの大きさで、ちょっとすっぱくておいしいです。一方おんぶバッタは、庭の青じその葉の所にいて、ケースに入れて観察したりしていました。なんでおんぶしているんだろうと今でも思います。そんなおんぶバッタはかなりなじみ深い昆虫です。

 

(8)

 我が街の嫌われ者、ヒヨドリを発見!駅前の樹木に大群で住みつき、鳴き声のうるさい事といったらこの上ない。おまけに、フンで道路が汚れ、大変なのだと言う。あれだけの大群を目の前にしたらちょっと気味悪いが、一匹だけだと、かわいいと思える。

 

(9)

 最近関西で困るほど増えているクマゼミ。午前中に窓を閉めていてもうるさいです。でもそのクマゼミが夜中に鳴いているのには、ビックリ!!しました。夜9時頃から僕がねた後も鳴いています。そのため、ねつくのが遅くなってしまいます。そして、クマゼミをつかまえに行ったら、一本の木に30~40匹位はいると思うくらいいました。夏の暑さに負けないクマゼミに、負けないようにしたいです。

 

(10)

 春になると電線に留まっている鳥。そう、これこそが「すずめ」です。昼くらいにチィチィと鳴いています。あの小さなすずめが電線に留まっていると、幼い頃よく「なんで電線にいるのに、ビリビリしないんだろう」と考えた事もあります。そんなすずめは、ごく身近にいる鳥です。

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