受賞作品一覧

ぼくの探検サイクリングロード

佳作
椎森一輝
兵庫県
淳心学院中学校
中学校1年生
第25回 中学生の部

全体説明

 僕の探検サイクリングロードは、僕の家から江井ヶ島への近道だ。お母さんが江井ヶ島中学校に勤めていたので、幼い頃はよくその道を通って母と自転車で中学校に行った。大久保から魚住までのJRから明姫幹線までの間は、広大な農地が広がる。ため池からの用水路には、タニシや小魚やザリガニがいてサギやセキレイなどの珍しい野鳥も飛んでくる。中学校はまわりをため池に囲まれていて、春はかめの甲羅干し、夏は蓮の花、冬は鴨などの渡り鳥やレンコンほりの様子が見られる。珍しいオニバスの群生もみることができる。この自然を探検するのが僕はとても大好きだった。また、足を延ばして、浜国道から南に行くと歴史的に有名寺院がたくさんある。なかでも薬師院のボタンや住吉神社の藤は有名で見ごろになると遠方からでもたくさんの人がやってくる。自然がいっぱいあり僕の大好きな道だ。

観察ポイントごとの説明

(1)アメリカザリガニ

 JR魚住駅東の小さな踏切沿いの民家横の用水路にたくさんザリガニがいる。アメリカザリガニは、ミシシッピ川流域を中心とした北アメリカ南東部を原産としていて元々は日本に分布していない「外来種」である。アメリカザリガニが日本に移入されたのは1927年で、もともとはウシガエルの餌として持ち込まれたが、養殖池から逃げ出した個体が持ち前の適応力で生き残り、分布した。アメリカやフランス、中国などでは食用として食べられるそうだ。

 

(2)レンコン

 お盆が近づくと池の回りの「蓮の花トルナ」とう木の看板が立てられる。江井ヶ島中学校の東隣りの池には白い花、明姫幹線の北側の池にはピンク色の美しい蓮の花が見られる。原産地はインドである。蓮の根はレンコンです。冬になると水を抜いた池に数人の人がやって来て、泥の中でレンコンを掘っている。水利組合が蓮を掘る権利を持っているらしく、冬になると「レンコンホルナ」の看板が登場する。江井ヶ島のレンコンは粘りがあって美味しいらしい。

 

(3)オニバス

 オニバスは、江井ヶ島中学の西隣の大池と、東隣の新池で夏の間見ることが出来ます。2m近くにもなる大きな葉が特徴のスイレン科の水生植物である。葉や茎全体に1~3㎝のトゲがあることからその名前がつけられた。現在、絶滅が危惧されている。オニバスの池一面の群落を観察できるのは、全国でも大池だけで、専門家の間でも注目されている。

 

(4)メダカ

 西江井ヶ島駅北の踏切の近くの溝にめだかがいる。溝といっても近くの大池から水が流れていると推測する。「こんな所に」とはじめは目を疑った。網をもって捕りにいくが、泳ぎが速く、なかなか捕まらない。めだかは、卵生の淡水魚で体長は3~4㎝(成魚)。田んぼや池、流れの緩やかな川などに生息する。昔は日本中どこの地域でも見られたが、最近は自然環境の変化や外来種による駆逐、捕食などで、絶滅の危機に陥っている。

 

(5)薬師院 ぼたん

 薬師院はぼたん寺とも呼ばれるほどの牡丹の名所で、4月下旬には樹齢が140年を越えると言われる牡丹が赤白、ピンク、紫など色とりどりの花を咲かせ観光客の目を楽しませている。薬師院での牡丹の栽培は約300年前に20株ほどが植えられたのが始まりで、その後も数を増やし、現在では50種類2千株以上の牡丹が植えられている。

 

(6)住吉神社 藤

 住吉神社の藤は有名で、御神木である。むかしむかし、藤の枝が流れ着いた播磨の地に住むと行って、住吉大神が藤の大枝を海に浮かべたところ、その枝が現在の住吉神社の地に流れ着いたというのが住吉神社の藤の由来でそうです。5月には藤棚いっぱいに花が咲いて大変見事であり、たくさんの人が訪れる。

 

(7)雷魚

 江井ヶ島の皿池や大池では、蓮の葉の間に大きな魚が泳いでいるのを見ることができる。図鑑で調べてみると雷魚だった。池の観察会でも雷魚が観察され、捕獲されている。雷魚は元々日本には自然分布していなかった。体は前後に細長い円筒形をしている。水流が無いか緩やかで、ハスなどの水生植物が生い茂った水域に好んで生息する。雷魚の名の由来は、悪天候時に行動することから「雷を呼ぶ」と見られたからとも、獰な捕食行動が「雷が鳴るまでくわえた獲物を離さない」と見られたからともいわれる。

 

(8)コガモ

 江井ヶ島周辺のため池では、冬にはたくさんの種類の野鳥を観察することができる。なかでもたくさん見られるのがコガモです。コガモのオスは茶色の顔に緑色のたれ目、体は灰色です。メスは、茶色で地味である。他のカモより二廻り程小さい。小学生の時パンのみみを持って餌付けに挑戦したが、鴨は警戒心が強くなかなか近寄ってこない。あきらめて遠くに離れると、人影が見えなくなったのを察知し、やって来てパンを食べていた。

 

(9)つくし

 JR南の長坂寺の田んぼの土手に、春になるとたくさんのつくしが顔を出す。小さい頃よくつくし捕りにいった所だ。「つくし」はスギナの胞子茎で野原や畑の畔、土手、道ばたなどの日当たりの良い場所に生えます。胞子の出る前の若いものを摘み取って袴を取って、山菜として茹でて食用にする。春の山菜の代表だが、苦くて美味しくない。

 

(10)チュウサギ

 JR魚住―JR大久保間の南には、広い田園風景が続く。田んぼの中の道は車が来ず、絶好のサイクリングロードだ。田んぼの中を走っているとよく白鷺に出会う。中でもチュウサギは白い美しい形で目をひく。チュウサギは夏鳥で、田んぼでカエルやバッタなどをとる。ゴイサギやアマサギと同じように11月に入る頃にはほとんど姿を見かけなくなる。