1. どこのエリアを書くか決める
※「密閉・密集・密接」の3密空間を避けて、身近な自然に目を向けてみよう!
まずは、どこのエリアを作品にするか決めましょう。 大きく分けると2つのパターンがあります。
- 何度も通ったことのある、よく知っているエリア
- あまり行ったことのない、よく知らないエリア
「よく知っているエリア」は、地図が描きやすいでしょう。これまで気づかなかったたくさんの生きものを再発見する楽しさや、自分の知っている場所を生きものを通じて紹介する面白さもあり、もっとその場所のことが好きになるかもしれません。
「よく知らないエリア」は、自分でどんどん切り拓いていく楽しさがあるでしょう。空白の地図を埋めて、新しく見つけたたくさんの自然を紹介するワクワク感です。 知らなかった場所なのに、作品を作りながらまるで昔から知っている場所のように思えるかもしれません。
大事なのは、そのエリアで作品を作り上げることができそうか、好きな場所になりそうかどうかです。
2. 観察に必要な道具の準備
作品にするエリアを決めたら、今度は出かけるための準備です。
絵地図や作文を書くためには、見つけた生きものや、その周りの様子などを記録に取ることが大事です。持ちやすいメモ帳と筆記用具は、必ず準備しましょう。また、その場でスケッチをすることが難しい状況もあるでしょう。そんなときのためにカメラもあるととても便利です。 もしかしたら、小さなものや、遠くのものを観察することもあるかもしれません。
そんな時のために、虫めがねやルーペ、双眼鏡などがあると便利でしょう。 あとで生きものや自然のことを書くときに、どこで観察したかが重要になります。
もし準備ができるなら、観察路にする場所の地図を持って行って、何かを見つけたら地図に簡単にメモをすると良いでしょう。 細かい観察の内容はメモ帳へ別に書いておいて、作品を作るときに両方を見ると、観察したときのワクワクやドキドキが良く思い出せるかもしれません。
さあ、道具をもって、外に行きましょう!
3. 見つけた生きものを観察して、写真やスケッチに収めていく。
見つけるぞという気持ちで歩いていると、きっと考えていたよりもたくさんの生きものに出会えるでしょう。基本はスケッチをしながら、その生きもの特徴や様子を観察してください。動きが速かったり、遠すぎたり、小さすぎたりする場合には、写真に収めてから、あとで見直すと良いでしょう。
見つけた生きものにはいきなり触らずに、まずは「じっとみる・そっとみる」ようにして、生きもの本来の様子を観察しましょう。 1回だけでなく、何回か通うと以前と違うことが起きているかもしれません。そういった違いは、自然の中でとても大事なことです。ぜひ作文に書いてください。
4. 家で実際に絵地図におこす、作文を書く。
たくさんの記録を取って帰ったら、早速作品づくりです。
絵地図と作文、得意な方からどんどん作ってください。
絵地図の画材は、何でも構いません。色えんぴつ、絵の具、クレヨン、色ペン…複数の画材を組み合わせても良いですよ。
作文には、実際に観察した内容や、そこから考えたこと、感じたことをメインに書いてください。
観察しながらでた疑問を、図鑑で調べたり、人に聞いたりして解決することもとても大事です。
ただし、図鑑の丸写しにならないようご注意を!
5. 完成
やっと作品の完成です。
どの作品も、作り手のこだわりが感じられます。
あなたはどんなところにこだわりましたか?
こうして素晴らしい観察路がまたひとつ、世に生まれます。