応募期間

2024年6月1日 (土)~ 9月30日 (月)

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受賞作品一覧
優秀賞
第27回 高校生の部

私と犬の散歩道

古本恭子

兵庫県
兵庫県立大学附属高等学校
高校1年生

全体説明

 私の住む佐用町は「星の都さよ」と言われており、緑豊かなところです。また、ホタルも多く見られ、近くにはホタルドームという体育館もあります。秋になると裏山でクマを見ることもあり、初めて見たときはとても驚きました。冬はしかが車とぶつからないかハラハラしながら車に乗っています。今回は私と、飼っていた犬の散歩道を観察しました。高校生になってあまり通ることがなくなったのでなつかしい道です。ふだん通っているときでも昆虫がよく見られますが、今日は注意して見てまわると本当にいろんな昆虫や植物が見られて描ききれないほどでした。

観察ポイントごとの説明

(1)

 はじめは「ミンミンゼミ」です。とても大きな声で鳴くのですぐに見つけられました。ミンミンゼミの体長は62mm内外で、黒字に緑紋があります。成虫は7月上旬~9月下旬頃までミーンミンミンと鳴きます。幼虫は約7年間も土の中で過ごすみたいです。

 

(2)

 次は「アユ」です。祖父がよく釣ってきてくれたアユを塩をつけて焼いて食べていました。今年の夏はあまりとれなかったけど、食べたアユはすごくおいしかったです。アユは独特の香りがあることから「香魚」とも、ふつう寿命が一年であることから「年魚」ともいわれています。

 

(3)

 細い道を歩いていくと、なつかしい物を見つけました。「ヘビイチゴ」です。昔は本当にヘビがこのイチゴを食べると信じていて、ヘビが来るかどうか庭で実験したりもしてました。結果は来ませんでした。イチゴというより、ラズベリーに似ています。

 

(4)

 次は「サラサヤンマ」です。この模様のトンボは絶対オニヤンマだ!っと思って後で図かんを見てみると、ほとんど同じ模様で名前が違うトンボがたくさん載ってました。同じ黄色と黒の模様なのにこんなにも種類があるのには驚きました。

 

(5)

 しげみから何かカサカサと音がすると思ったら、「ニホントカゲ」が出てきました。まず、その色の鮮やかさに驚きました。私がいつもみているトカゲは茶色です。このトカゲの青いシッポの部分も簡単にとれてしまうのは少しもったいない気がします。本当に全身が鮮やかな色でした。

 

(6)

 田んぼのところに「チュウサギ」がいました。近づくとすぐに飛んでいってしまいましたが、本当に羽が全て真っ白でキレイでした。調べてみると、この鳥は「河川や海ではまず現れない」と書かれていたので、よく川で見る白い鳥はまた別の種類なのかもしれません。今度はその白い鳥を調べてみたいです。

 

(7)

 歩いていくと次は「ホタルブクロ」を見つけました。ホタルブクロは久しぶりにみました。淡い紫色がとってもきれいでした。小さいころからずっとこの花の花筒に蛍を入れるという話を信じていましたが、これも俗説だったみたいです。でも、この花の形は変わっててすごく好きです。

 

(8)

 次は田んぼのところでアマガエルを見つけました。その近くには茶色のカエルもいました。夜とかにいつもゲロゲロ鳴いています。雄の咽喉には声囊があり、雨が近づくともっと盛んに鳴きます。

 

(9)

 次は「ヤモリ」です。ヤモリは夜行性なので昼間はみられないけど、夜は必ずみることができます。家の窓にくっついて昆虫を食べている姿を偶然見たとき、その食べる早さにビックリしました。舌をペロッと出して一瞬で食べてしまったのです。とてもかわいいとは言えません。

 

(10)

 最後は「ホタル」です。これも昼間はどこにいるのか分からないけど、夜になると、青白い光を放って飛んでいます。今年は見えるか心配だったけど、数匹見ることができ、思わず写真を撮りました。日本には主にゲンジボタル・ヘイケボタル・ヒメボタルがいて、世界には約200種類のホタルがいるそうです。

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