受賞作品一覧

私の自慢の道 in 小松島

優秀賞
関本桃子
徳島県
徳島県立城南高等学校
高校2年生
第28回 高校生の部

全体説明

私は家から小松島のタヌキ広場までの遊歩道を自然観察路のターゲットとしました。その道は昔線路が通っていた散歩道であり、昔から町の人に親しまれています。私はよく母とその道を散歩します。色んな植物たちに囲まれた道であり、またたくさんの虫たちと出会えます。季節によって顔を変えるその道は、通り行く人達を飽きさせません。

 タヌキ広場に着くと大きなタヌキ像が私達を出迎えてくれます。小松島タヌキ像は歴史が深く、嬉しいことにあの宮崎駿監督の映画「平成狸合戦ぽんぽこ」のベースともなっているのです。小松島の観光名所の一つでもあり、休みの日には親子連れがたくさん遊びに来ます。

 そんな素晴らしい場所がある小松島をこれからも大切にしていきたいです。自然豊かで虫や動物、植物が生き生きとしているのは昔から変わりません。私の自慢の散歩道。小松島の遊歩道、タヌキ広場でした。

観察ポイントごとの説明

ポイント1

 私の家の周りにはたくさんの田んぼがあります。夜はとてもにぎやかで、カエル達は仲間と一緒に大合唱をしています。それが私には心地よく聞こえて、子守り唄になり、眠りをより誘います。カエルの大合唱は、ああ、夏が来たと季節を感じさせるものなので私はこの声を聞くのを毎年、楽しみにしています。カエルは夜になると、ライトの近くに来て虫を待ちぶせています。小さな生物なのに賢いなと思いました。

 

ポイント2

 大きな木に夕方になると、スズメの大群たちは帰り道の途中の休憩所として、そこにとまります。チュンチュンと鳴いて楽しそうに仲間達とお話しをしています。いつも決まった時間に必ず帰ってくるので、少しでも遅くなると、「どうしたのだろうか、今日は帰って来ないのか」と心配になります。スズメの大群を見ていると、みんなが大きな輪で繋がっているなと思います。そんな輪を日本の政府に見習って欲しいとふと思いました。

 

ポイント3

 ヤマモモは、小さい頃の私のおやつでした。落ちているとそれを手に取り、水で洗って食べていました。しかし、ある時から母に消毒してるから食べたらダメと言われるようになりました。そう言われてから食べなくなり、それと同時に時代は変わってきてるんだなと思いました。今、ヤマモモを見るとなんだか懐かしい気分になります。今の子供たちは木になっているものを簡単に食べたりしないんだなと思うと少し寂しいです。

 

ポイント4

 ここは茂みが多く、野良猫が住むには快適な場所です。それにそこは、遊歩道(散歩道)の途中なので猫たちは散歩中の人に甘い声で鳴き、いつもえさをもらっています。えさを食べている猫を見ると、ずるいなと思ってしまいます。なぜかというと、えさをもらうための秘訣を猫はおさえており、人間はちょろいなと思っていそうだからです。猫が嫌いなわけではありませんが、きっと猫は世渡りが上手だと私は思います。

 

ポイント5

アゲハはとてもきれいな模様をしている。見るたんびにそう思います。最近、テレビを見て驚きました。アゲハのあのきれいな模様を水で濡らしておとすと、なんと透明の羽になるそうです。普段、雨などははじいてしまうそうですが。これには本当に驚きました。では、模様をおとしてしまうとせみのような透明の羽になってしまうのか。想像すると少し残念な気分になります。アゲハにはあの模様が一番だと再確認しました。

 

ポイント6

 セミはカエルと同じく季節を感じさせるものなので夏が来たと実感できる風流な虫の一つだと思います。木の下でセミのぬけがらを見つけました。持つときは軽く、ふんわりと見つけました。持つときは軽く、ふんわりともつのがコツです。少しでも力を加えると、パキッと割れてしまう可能性があるので、優しく扱いましょう。私は生物の先生の大事なセミのぬけがらの足を割ってしまいました。どこかに飾っておきたい人は本当に気をつけてください。

 

ポイント7

 しらさぎは暑さをしのぐようにして、橋の下で足を川につけ涼んでました。私はしらさぎが何羽かで一緒に行動しているのを見たことがありません。しらさぎを見かけるときは必ず一羽でいます。しかし、逆に言えば一羽だけでいるからこそ、よりしらさぎの美しさが映えているのではと思います。きれいな川の近くによくいるので、きれいな川が増えるとより多くのしらさぎが私の町に足を運んでくれるのではないかと思いました。

 

ポイント8

 SL広場の前には桜並木があります。今は夏なので緑の葉でいっぱいですが、春になるとあわいピンク色でその道を染めます。それは道ゆく人達に楽しさや自然の感動を与えようとしても神秘的な並木道です。夜散歩に行き、桜の間からのぞく星や月を眺めると時間を忘れるぐらい見入ってしまいます。そこは私が最もオススメする場所です。誰もが自然ってすばらしいなと感じると思います。ぜひとも色んな人にこの感動を味わってもらいたい。

 

ポイント9

 ハトはどこにでもいます。しかし、こんなハトは小松島のタヌキ広場にしかいないと思います。私はベンチに腰をかけてハトを眺めていました。すると、ハトが私の方へ寄ってきてチラチラとこちらを見るのです。何か欲しいのかなと思い、チョコしか持っていなかったので食べないだろうなと思いながらあげるとおいしそうに食べるのです。ハトがチョコを。聞いたことがありません。私の町のハトは舌が贅沢なのかもしれません。

 

ポイント10

 花水木は小松島市の市の花に指定されています。だからなのか、小松島の色んなところで花水木を見かけます。歴史ある花水木がたくさん咲いていることはとても嬉しいです。母と散歩しながら花水木だねと言い合います。どこにでも咲いていると思いますが、私の町の花と指定されているからなのか、花水木には他の花よりも特別な思いが込み上げてきます。これからも花水木を守っていきます。