応募期間

2024年6月1日 (土)~ 9月30日 (月)

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受賞作品一覧
入選
第40回 高校生の部

おいしそう たのしそう 散歩道

森本真以

兵庫県
賢明女子学院高等学校
高校1年生

全体説明

私の地元は宍粟市の波賀町という自然豊かな田舎町です。この地域には高校がないので、今は姫路市に出てきていますが1ヵ月に2度ほど帰ってきている大好きな町です。小さい頃は自然と触れ合う機会が多かったのですが、成長するにつれて、その機会も減っていきました。観察路を作成するために久しぶりにあぜ道を歩いたり、川に入ったりして昔を思い出し、懐かしくなりました。
小さい頃に触れていた虫や魚は触れなくなりましたが、やっぱり、自然と触れ合う時間は大切だなと感じました。
見たことはあっても、名前を知らなかった虫や魚のことを知ることができて良かったです。

観察ポイントごとの説明

<1 鮎>
鮎は、川や海などを回遊する魚です。濁った水中では生きることが出来ないため、澄んだ清流を好みます。夏の間は川の上流で過ごすため、驚かすと上流へ逃げていきました。秋になると、今度は産卵のために河口へ下っていくと祖父に教わりました。

<2 ぶどう>
ぶどうには紫玉(しぎょく)やピオーネ、藤稔(ふじみのり)など様々な種類があります。皮には栄養が含まれていて、食べるのがおすすめです。祖父が作っているぶどう畑に足を一歩踏み入れて見上げると、紫や黄緑の色をつけたぶどうがたくさんなっていてきれいでした。

<3 クワガタ>
世界で約1500種類も知らており、子どもから大人まで人気の高い昆虫である。夜間活動が中心で日中は樹洞や根元に潜んでいることが多いそうですが、川で遊んでいるときに岩にいて驚きました。

<4 もも>
祖母が作っている桃は、「なつっこ」と呼ばれる、長野県のオリジナル品種です。甘味が強く、とてもおいしいです。桃をおいしいと感じるのは人間だけではないようで、野生動物に食べられないように栽培を工夫する必要があるようです。

<5 アリジゴク>
公民館で発見したアリジゴク。さらさらした砂地にくぼみを作り、その底に住み、迷い落ちてきた節足動物に砂を浴びせかけ、くぼの中心部に滑り落して捕らえることで知られています。獲物が落ちるのが確実でないため。3ヵ月以上飲まず食わずでも耐えることができるそうだ。

<6 ヤマメ>
ヤマメは「渓流の女王」と呼ばれています。祖父と川へヤマメをヤスという道具で刺しに行きました。アメリカから来たいとこと行き、めずらしそうに楽しんでいて私も楽しかったです。

<7 鹿>
森林に囲まれた地域ということもあり、夜軽トラに乗っていると高確率で会えるのが鹿です。群れでいるのをよく見かけますが、今回みた時は一匹で、人間に気が付くと、山の中へ逃げて行きました。夜の田舎は動物に会えるので車の運転は注意が必要です。

<8 ハグロトンボ>
東京では絶滅危惧種に指定されていて非常に珍しい種類のハグロトンボですが、自然豊かなこの地域ではよく見ることが出来ます。「神様トンボ」や「極楽トンボ」などという別名があるので見かけた時はしっかり目に焼き付けるのが良いと思います。

<9 オオサンショウウオ>
絶滅危惧種Ⅱ類に指定され、国の特別天然記念物にも指定されています。オオサンショウウオは嚙む力が強力で、保育園児だった頃に先生のお兄さんが指を嚙みちぎられたという話を聞いたことを思い出し、恐ろしくなりました。

<10 ナマズ>
鱗がなく、体表がぬるぬるとした粘液で覆われていて、長い口ヒゲが特徴のナマズ。鮎を目当てに行った川で思いがけず見ることが出来ました。江戸時代にはナマズが暴れると地震が起こると信じられていたという話は、誰もが耳にしたことがあると思います。

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