受賞作品一覧

たんぽぽ広がる散歩道

入選
吉田 志歩美
兵庫県
賢明女子学院高等学校
高校1年生
第35回 高校生の部

全体説明

私が観察に選んだ灘浜緑地。ここは私が生まれる前から関わりのある場所だ。というのは、私が母のお腹の中にいる頃から、母が兄と共に散歩していた緑地帯だからである。
私が初めて自分の足でここを歩いたのは、二才のときだそうだ。私の前に広がっていたのは、一面の黄色。タンポポだ。夢中になって兄と一緒に手にいっぱいのタンポポを摘んだという記憶が、今でもかすかに残っている。そのときの季節は春だったが、今回観察したのは夏。しかも最後に訪れたときから随分月日が経っている。そのせいか、今までそこにあることさえ知らなかった自然の新発見が面白いように続き、感動を繰り返した。同時に、自然の多様さ、動植物の生きていく術に気づかされる観察となった。春はたんぽぽ広がる散歩道。さあ、夏は何が広がっているのだろうか。