応募期間

2024年6月1日 (土)~ 9月30日 (月)

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受賞作品一覧
佳作
第31回 高校生の部

海老ヶ池Watching

大崎 華奈

大阪府
関西創価高等学校
高校1年生

全体説明

海老ヶ池は室戸阿南海岸国定公園内にあり、その周囲は約4m、面積は約9.9haの徳島県下一の汽水湖として知られています。渡り鳥や野鳥が多く見られるうえ、初夏から秋にかけては、県下では希少なサラサヤンマをはじめとする数多くのチョウやトンボもみることもできます。また、シカのような大型のほ乳類や、アカテガニ、タワヤモリといった小動物も生息しています。私が小さいときからよく遊びにきていたなじみ深い場所です。三十年前にはアカメが生息するほどのきれいな水でしたが、その後、生活排水などが流れ込み、水質は悪くなってしまいました。また、ブラックバスやブルーギルなどの外来種も多数生息するようになっています。今回、観察に行ったときは台風11号の直後で、木が倒れていたり、道路が冠水していたりと、台風の爪跡が各所にみうけられました。

観察ポイントごとの説明

観察ポイント①

海老ヶ池をぐるりと一回りする歩道道のスタート付近は、台風による水の増水激しかったです。トンボは、5・6匹とんでいました。アジサイの花は、満開できれいでした。この辺りは、私が子どものときからあまり変わっていないように思われます。

観察ポイント②

野鳥観察壁からカルガモが見えました。いつもは、鳥がもっとたくさんいるのですが、台風の影響で1・2羽しかいませんでした。野鳥観察小屋のスギはとても大きくてびっくりしました。鳥がいつでも来るような池を保っていきたいです。

観察ポイント③

からりとした原っぱにトンボがたくさん飛んでいました。稲刈りは終わっていましたが、シカ防止のネットは、まだ張ってありました。この辺りの山には、ウサギ、タヌキ、シカ、サルなどがたくさんいます。被害がたくさん出て困っていると、父が言っていました。

観察ポイント④

日陰になっていて、じめじめしていました。ウキクサが打ち上がっていたのですが、フロートがついているのに感動しました。ただ、葉が軽いから浮くものだとばかり思っていたのでかなりびっくりしました。中を割ってみると、スポンジ状になっており、軽かったのです。日頃みられないのでおもしろかったです。チョウトンボもたくさん飛んでいました。

観察ポイント⑤

あちこちから、鳥・虫の声がきこえてきました。大きなシラサギが鳴きながら水面すれすれを飛んでいっておて、大迫力でした。意外と大きな鳥です。道が水没したままの場所が何か所かありました。この辺りは土地が低いらしいです。

観察ポイント⑥

クリの木がたくさんありました。秋になって実ると、地域住民の方はもちろん、サルも拾いに来るそうです。カミキリムシが、増水のために水に浸ってしまい、草に必死でしがみついていました。大変そうでした。

観察ポイント⑦

山と道が近いエリアです。暴風で倒れた枝がたくさんあり、歩きづらかったのですが、いつもの晴れている日は、木陰が涼しいところです。倒れた竹を、アリが列を成して歩いていました。何があるのか不思議に思いましたがわかりませんでした。白い物体を運んでいるアリもいました。

観察ポイント⑧

水門がある場所です。海が見えます。水の放流が激しく行われていました。磯にも近いのでフナムシがたくさんいました。廃棄された舟やゴミが多かったです。減らしていかなければいけないなと思いました。ボランティアのゴミ拾いも行われています。

観察ポイント⑨

モンキアゲハが一匹飛んでいました。アゲハチョウやチョウチョは少なかったのですが、台風のせいか単に数が減ってしまったのかわかりませんでした。岩肌を水が滴っており、木は緑のダムだなと実感しました。小魚が群れになって、水面付近でじっとしていたのが不思議でした。

観察ポイント⑩

台風による増水でガマが半分以上水に浸かっていました。普段は、水が少なめで草がたくさん生えている場所です。今回は、わからなかったのですが、小さく池にせりだした陸があります。私が小さい頃は、そこにアヒルが二羽いて、よくパンをあげていました。道のそばには赤い実がびっしりとなっていました。

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