受賞作品一覧

川を通る散歩道

佳作
釜谷亜希子
兵庫県
賢明女子学院高等学校
高校1年生
第25回 高校生の部

全体説明

加古川に住んでいるので、加古川の河川敷などを通って普通見れない所を見たりしました。加古川市は、人口二十六万人ほどで、面積は134.51平方kmです。平成11年度での起用概況は平均気温15.7度、最高気温35.1度、最低気温-6度、平均湿度71%です。市の花はつつじで、市の木はくろまつだそうです。今回はそんな加古川を山陽新幹線付近の河川敷からスタートし、明姫グリーンロードを沿って一度中央に向かい、再び川の方へと行き、橋を渡ってゴールしました。最近は割りと雨の降る日ばかりで、川の水位が少し上がっている様に思いました。昔からかもしれませんが、加古川の水は濁っていて黒く、中が見えません。よく中洲の木に水が引いた時ゴミがついているのを目にします。加古川市にとってはなくてはならない川、どうにかきれいにならないかなと考えてしまいました。またその解決策を調べてみたりしたいです。

観察ポイントごとの説明

(1)

 ハクセンシオマネキは、甲幅約1.5㎝の小型のカニで、片方だけ大きい白いはさみを振り上げるウェイビングをします。最初片方だけはさみがあるのを見て、取れてしまったのかと思ってびっくりしました。県下ではここにしか生息しないそうです。

 タコのアシは、花穂がタコの足に似ているためについた名前で、河川の氾濫原に生育するため埋め立てなので減少しており、加古川でもわずかしか確認されてないそうです。

 

(2)

 オオヨシキリは、全長18.5㎝で、背面は緑褐色、腹面は淡褐色の羽毛で覆われています。眼上部にある眉状の斑紋は白く明瞭で、嘴の基部から眼を通り後頭部へ続く黒い筋模様が入っています。食性は動物食で、昆虫類、節足動物などを食べるそうです。ヨシを切り裂いて中にいる獲物を捕食するとされ、和名の由来だそうです。

 

(3)

 ハマボウフウは、セリ科の植物で砂浜に生育します。葉は厚く若葉は食用になるそうです。近年減少しており、大塩町と共に加古川は貴重な生育地です。見た目や生え方がタンポポみたいで、何だろうと思いました。食用としては、新芽が酢味噌和え、主食、主に刺身のつま等に利用されてきました。基本的には野草ですが、野菜として認識している人もいるほどで、人々にとっては馴染み深い植物だそうです。

 

(4)

 オギは、草丈は1~2.5mまで達し、花穂は長さ25~40cmにもなる大きな植物です。びっしりと小穂をつけていて、銀白色の毛をなびかせています。すごくモワモワしている印象を持ちました。河原や水辺の環境を好むので、風通しのよい、やや湿り気の多い土壌を好みます。イネ科で、原産国は日本。自然開花期は9~10月だそうです。稲に見た目の雰囲気が少しだけ似ているなぁという印象を持ちました。

 

(5)

 セイタカヨシは、イネ科ヨシ属で、関東以西~九州の川岸や海岸の砂地に生えるそうです。アシよりやや大型で、高さは二~四メートル。葉は長さ四〇~七〇センチ、幅二~四センチで斜上して、アシのように垂れ下がりはしません。花序は長さ三〇~七〇センチ。小穂は長さ0.5~0.8センチ。別名はセイコノヨシというそうです。花期は八~十月で、オギより一ヶ月ほど長いようです。アシとそっくりだと思いました。

 

(6)

 クサガメは、最大甲長は三十センチと大きいです。オスよりもメスの方が大型になり、オスの最大記録は甲長二十一センチ程で、すごく差があるのが分かります。背甲はやや扁平で幅は細長く、上から見ると角張った楕円形です。椎甲板と肋甲板に3対の筋状隆起があるそうです。背甲の色彩は褐色、灰褐色、黒などと変異が大きく、また成長に伴い黒味が強くなっていくそうです。黒い顔に白い模様があって若干気持ち悪かったです。

 

(7)

ゲンジボタルは、成虫の体長は15mm前後で、日本産ホタル類の中では大型の種類だそうです。体色は黒色ですが、全胸部の左右がピンク色で、中央に十字架形の黒い模様があります。オスとメスを比較すると、これまたメスの方が体が大きいそうです。

 マシジミは表面に小さくて黒い斑模様があります。殻の高さがヤマトシジミと比べると低く、光沢がにぶいそうです。幼貝は緑黄色で成長すると黒くなるそうです。

 

(8)

 コイは外見がフナと似ていますが、頭や目が体に対して小さく、口もとに2対の口ひげがあります。体長は60㎝が普通ですが1mを超す大きなものもいたりするらしいです。口に歯はないけど、のどに咽頭歯というものがあるらしくて、これで硬い貝殻なども砕き割ってのみこむそうで、びっくりしました。口に入るものならたいていなんでも食べれるほどの悪食だそうです。

 

(9)

 ミヤマカワトンボは描くのにだいぶ失敗しました。トンボというのがわからなくなってしまいました。このトンボは日本産のカワイトトンボの中で最大の種で、腹長49~64mmとだいぶ長いです。日本特産種。成虫は最夏期に多いが、羽化期はかなり長期に及ぶようで、5月頃より成虫が見られます。ここら辺の河川敷公園は広く、よく走っている人を電車から見かけます。夏のお楽しみ花火もこの近くで打ち上げられます。

 

(10)

 ホオジロは、成鳥は全長17㎝ほどでスズメとほぼ同じですが、尾羽が長いのでその分大きく見えます。成鳥の顔は喉、頬、眉斑が白く目立って、「斑白」の和名はここに由来するそうです。幼鳥は顔の色分けが不明瞭で、全体的に淡褐色をしているそうです。見てみたいです。また、尾羽の両外縁2枚は意外に白いらしく、飛翔時に尾羽を広げるとよく目立つそうです。それもまた見てみたいです。