応募期間

2024年6月1日 (土)~ 9月30日 (月)

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受賞作品一覧
佳作
第27回 高校生の部

Walking Road of My Dogs

古井佑季

兵庫県
兵庫県立大学附属高校
高校1年生

全体説明

 兵庫県姫路市はたくさんの自然が残っています。

 海や山が近くにあり、僕の住んでいる地域は新興住宅地で最近開発された地域です。

 この散歩道は犬と散歩に行くときによく使う道です。この道は、住宅街の周囲を一周しグラウンドで犬と遊び、そして帰宅するルートです。いつもはあまり周りを気にせず通っているので今回、この地図を描くにあたりいろいろ調べてみると、思っていたより多くの生物が存在していることに驚きました。鳥であればスズメやカラスが、特に多いと感じました。川では、白鷺、青鷺がいます。春にはメジロ,ウグイス,ツバメがやってきます。昆虫であればカナブンやシオカラトンボ(特にムギワラトンボが)多いと思いました。また、アゲハチョウ(ナミアゲハ、アオスジアゲハ)など・・・植栽された植物の多い中、何処からか増えてくる昆虫。これからも種類も増えてきそうな予感です。さぁ一緒に散歩に出かけてみませんか?

観察ポイントごとの説明

(1)小さな生物の棲みか

 この用水路ではメダカ,ヤゴ,アメンボ,アメリカザリガニがよく見られます。ここではアメンボが一番多く、次にヤゴが多くメダカ、アメリカザリガニという順になっています。後で、(7)で紹介するトンボのほとんどがこの用水路でヤゴとして育っていると思います。昔はメダカやアメリカザリガニがかなりいましたがその数がかなり減っているように感じました。

 

(2)サギ達の休息場

 この川は、昔は小さな用水路だったそうですが都市開発によって幅がかなり広げられた人工の川です。この周辺は鳥がよく止まっています。特にここでは市鳥である白鷺と青鷺が多くいます。姫路城は白鷺に似ているので白鷺城とも呼ばれます。ここではどちらかといえば白鷺のほうがよくいます。この周辺は川の深さが浅く、魚もいるのでここに止まっているでしょう。

 

(3)大型魚の棲みか

 この周辺は少し深いので魚がよくいます。ブラックバス,ボラ,クサガメがよく見られます。クサガメはいる数は少ないですが川を見ると必ずと言っていいほど見かけます。たまに甲羅干しをしている亀も見かけます。ボラは見られる数は日によって異なりますが、よく水面に顔を出して食事をしているところを見かけます。ブラックバスは水中に隠れていますが数は結構いるようです。よくそれを目当てに釣りをしている人がその周辺で釣っています。“世界の侵略的外来種ワースト100”にも選ばれています。

 

(4)ミステリーゾーン

 ここではスクミリンゴガイ(日本ではジャンボタニシで知られる),メダカ,雷魚などが生息しています。たまにナマズがいることもあります。ここではメダカとスクミリンゴガイがたくさんいます。少ないですが、雷魚もいます。スクミリンゴガイの卵の色はショッキングピンクで、きれいというより気持ち悪いです。“世界の侵略的外来種ワースト100”にも選ばれている貝です。

 

(5)蝉の楽園

 ここではセミ(クマゼミ,アブラゼミ)やセグロセキレイがいます。この周辺ではドングリが大量に落ちています。夏は蝉が大量にそこにある木で鳴いています。少し前までは他の蝉が居たのですが最近ではクマゼミとアブラゼミが多くなり他の蝉が少なくなりました。セキレイはその周辺によく飛んできます。ここではたくさん見かけます。

 

(6)作られた棲みか

 ここではカラス,スズメ、セグロセキレイをよく見かけます。カラスはこのあたりに生息しています。カラスは生ごみを狙ってここに来ているのだと思います。生ごみを荒らされたりするので住民はそこにカラス除けのネットを張ります。春になるとイオン周辺に植栽された木々にウグイスがやってきて鳴いています。また野良ネコも多く餌をやる人がいるようです。

 

(7)子供たちの虫取り場所

 ここではバッタとカマキリと蝉がいます。バッタはショウリョウバッタが大半です。そしてカマキリがそれを食べに来ています。また、ここには桜が植栽されています。春は花が咲き、初夏には小さな実ができ鳥が(特にスズメやヒヨドリ)食べに来ています。また、カラスやセグロセキレイが飛んできます。セグロセキレイは地面にいる虫を食べに来ています。

 

(8)ツバメの子育て

 ここでは、毎年春にツバメがやってきます。毎年雛を育ててどこかへ飛び去っています。この近くには餌になりそうなものも多いので、その周辺で餌をとっているのでしょう。巣は他のところにもできています。隣には用水路がありそこにはメダカやスクミリンゴタニシ、アメンボがいます。しかしここにはそんなに数はいません。

 

(9)昆虫がやってくるところ

 ここには、ゴマダラカミキリ、アゲハチョウ(ナミアゲハ,アオスジアゲハ)が見られます。アゲハはナミアゲハよりアオスジアゲハのほうがよく見られます。ゴマダラカミキリはよく紅茶のところにいます。また、植栽している木にはアブラムシがつき、それをテントウムシが食べています。また、蜂やカナブンがよく飛んできます。ダンゴムシも大量にいます。

 

(10)動物たちのいるところ

 この山にはタヌキとキツネとテンがいます。また、シカやキジもいるようです。タヌキとキツネとテンはよく夜に住宅街に迷い込んできます。一度だけシカが住宅街に迷い込んだこともありました。この山には他にもたくさんの生物がいます。また、春になると山桜がとても綺麗です。遠くから見てもかなり目立つのですぐわかります。

 

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