受賞作品一覧

姉弟で逆川緑地大冒険 part3

優秀賞
逆川緑地自然観察隊
茨城県
茨城大学教育学部附属中学校・同小学校
中学校1年生
第40回 団体の部

全体説明

姉弟で逆川緑地の自然観察を始めて、今年で3年目です。植物の好きな姉と、動物が好きな弟が協力してできた、パート3です。
今年は、夏休みが始まって、日中に何度か観察に行ったけれど、猛暑が続いたせいか、生き物をなかなか見つけられませんでした。そこで、まだ涼しい早朝のうちに、観察に行くことにしました。すると、たくさんの生き物がいて、いつものようにたくさん観察することができました。猛暑で生き物がいなくなって、植物が枯れてしまうのではないかと心配していましたが、毎年のようにたくさんの生き物を見ることができて安心しました。
逆川緑地では、その名の通り逆川沿いに広がる細長い公園で、道路や川岸をはさんで、様々なエリアを楽しむことができます。今回観察した場所は、逆川緑地の中でも最も南に位置する木道エリアで、観察していると、たくさんの生き物に出会えます。今回もたくさんの発見があり、充実した観察になりました。

観察ポイントごとの説明

<1 ひょこっと顔を出したミシシッピアカミミガメ>
スタート地点の木道を進むと、池からひょこっと顔を出したミシシッピアカミミガメを発見しました。耳の近くにある赤い模様が特徴なので、顔を出したらすぐに分かりました。気付かれないようにそっと観察していると、さらにもう一匹が顔を出しました。全長は、ラグビーボール位の大きさです。しばらくすると、気持ち良さそうに水面にもぐっていきました。以前は見かけたイシガメやクサガメは、最近見ないので、どうしたのか心配です。

<2 スイレンの花と、その葉の役割>
さらに進んだ木道の西側の池には、満開のスイレンが咲き誇っています。花弁は、細長く純白のロウソクのようで、それが幾重にも重なっています。数えてみると、20枚ほどありました。花の真ん中のおしべは太陽に反射されて黄金に輝き美しいです。スイレンの葉は深緑のピザのような形です。葉の下を見てみるとザリガニやコイ、カメなどが隠れていました。生き物達にとって重要な隠れ家の役割だということに気が付きました。

<3 かわいいカモたち>
木道を南にどんどん進んでいくと、池に3匹のカモを見つけました。水面にくちばしをつけて、忙しそうにぱくぱくしていました。それを見て、小さな水生生物を食べているのかな、それとも水を飲んでいるのかなと疑問が浮かびました。その後木道に上がってきたので、間近で観察することができました。カモのお尻の近くの青い羽が素敵でした。近付いてもこわがらないし、後をついてくることもあるので、カモは人が好きなのかな?

<4 すばしこいハクセキレイ>
池の西側には、雑木林が広がっています。開けた場所の木道のすぐ隣にあるのに、日陰で涼しく、静けさがただよいます。耳をすますと、「ピピピ」「チチチ」と鳥のさえずりが響いています。そっと足を踏み入れると、小さなハクセキレイが「タタタタタッ」と細い足ですばしっこく歩いているのを見つけました。ハクセキレイは、白と黒の体とかわいらしい目がとても愛らしいです。あんなに速く歩いて何を探しているのか気になりました。

<5 雑木林で見つけたドングリ>
雑木林には、ドングリの木がたくさん生えています。歩きながら地面をよく観察すると、クヌギやマテバシイの実を発見しました。クヌギは真ん丸の実と、もじゃもじゃのはかま、マテバシイは細長い実にベレー帽のようなはかまがついていました。茶色で新しい実ではなかったので、去年の実だと思います。どうやって実がなるのか図鑑で調べると、春に花が咲き一年半後に身をつけるそうです。花が咲いている様子も、観察してみたいです。

<6 ヒメガマの群生>
池の上の木道をさらに進むと、ヒメガマが群生しています。葉は、緑色で細長く、1メートル以上はあるので、迫力があります。数年前に比べると、どんどんと生息地が広がっているように感じるので、生命力の強い植物なのかなと思いました。観察に行った日にはガマの穂もたくさん見られました。茶色くて細長く、ソーセージのようなガマの穂は、思わず食べたくなってしまいます。秋になって綿毛がとび出す所を見るのも楽しみです。

<7 驚きのコブシの実>
木道の東側に広がる芝生のエリアには、コブシの木が生えています。その木に、ピンク色の脳みそのような実がたくさんなっていました。小さい丸が20個くらい集まって一つの実になっています。落ちている実を拾って中を開けてみると、1センチメートルほどの朱色の丸い実が出てきました。さらに、その実を取り出してみると、白い糸が実とつながって出てきて、ともて驚きました。この糸には、どんな役割があるのか気になりました。

<8 キラキラと輝くシモツケ>
木道を抜けた先の小道には、私の腰の高さほどのシモツケが、満開に咲いていました。3センチメートルほどの小さくて白い丸の花がかわいらしいです。その花を近付いて間近でよく観察してみると、米粒ほどの小さな花が20個くらい集まっています。白い花から銀色のおしべがたくさんとび出ていて、遠くから見るとキラキラ輝いて、とても美しいです。おしべが長くとび出しているのはなぜか気になり、調べてみたいと思いました。

<9 小川にひそむニホンザリガニ>
逆川緑地の奥には、小川が流れています。その小川には、顔ぐらいの大きさの石がたくさんあります。そういう石は、生き物の隠れ家になっている事が多いので、石をそっと持ち上げてみました。すると、色がうす茶色のザリガニを見つけたので、すうっと手を水の中に入れてつかまえました。色や体がニホンザリガニそっくりだったので、その場で図鑑で確認すると、やはりそうでした。珍しいニホンザリガニを発見して嬉しかったです。

<10 チョウ達の優華な舞い>
小川の上の木道を通ると、たくさんのチョウがひらひらと舞っていました。ここには、小川に沿ってエゾミソハギの花が満開に咲いていたので、その香りにさそわれてミツを吸いに来たのだと思いました。エゾミソハギは、むらさき色で色も目立ち、花もいくつも咲いています。これまで観察してきてチョウをあまり見かけなかったけれど、このポイントに集まっていたのは、このことが理由なのだということが分かります。
見かけたのは、アゲハチョウとモンキチョウです。アゲハチョウは、黒いふちに黄色のまだら模様が特徴です。そっと近づいて見てみると、羽の下の方に青と朱色の模様があるのも見つけました。4色あることで、他のチョウよりも華やかで、美しいです。モンキチョウは、アゲハチョウよりも一まわり小さく、3から5センチメートルほどです。全体は黄色ですが、よく見ると茶色の点々があります。チョウ達の優華な舞に思わず見とれました。

<チーム名>逆川緑地自然観察隊
<代表者名>園部柚玲彩 中学1年
<メンバー名>園部優穂 小学5年
<役割分担>
絵地図:園部柚玲彩・園部優穂
生き物の絵:園部柚玲彩、園部優穂
説明文:園部柚玲彩、園部優穂
文清書:園部柚玲彩