応募期間

2024年6月1日 (土)~ 9月30日 (月)

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受賞作品一覧
入選
第32回 小学生の部

手賀沼遊歩道で探鳥 あびこ春夏・秋冬バージョン

山口 奈々帆

茨城県
守谷市立郷州小学校
小学校3年生

全体説明

鳥が好きなわたしは、小学1年生のころがら、よく、あびこ市の鳥の博物館に行っています。ここでは鳥のことが調べられたり、夏休みにはイベントがあるので、鳥好きにはたまりません。

また、毎年10月末から11月頭のころ、広場周辺でジャパンバードフェスティバルが行われます。二日間にわたって行われ、鳥好きな人たちが全国からやってきます。

鳥の博物館は、手賀沼のそばにあります。手賀沼はエコトーンになっているので、1年を通じて100しゅるいくらいの鳥が見られるそうです。わたしは、柏市の手賀の丘公園などもふくめると、今のところ53しゅるいくらい見ています。

手賀沼は千葉県の4つの市にかこまれてる広い沼です。沼を1周すると20キロくらいあるそうで、子どもはつかれてしまって歩けません。なので、鳥の博物館スタートの、わたしのおすすめの探鳥ルートを教えます。きせつによって見られる鳥がちがうので、春夏・秋冬バージョンでおつたえします。

観察ポイントごとの説明

春夏1.子育て(広場や水上)

わたしは4月の終わりごろ、広場の木でモズの子育てを見ることができました。モズのひなは、口ばしのはしが黄色く、親鳥は、エサとりにいそがしく、やせてしまっているように感じます。バッタやとかげをヒナにあげていました。

コブハクチョウは手賀沼ではんしょくしていて、毎年5月頭のころにかわいいヒナが見られます。ヒナは、はい色で、ぬいぐるみのようにかわいいです。

春夏2.水辺

「キョンキョン」

水辺を歩いていると、こんなふしぎな声が聞こえます。オオバンは、水草のクロモやこん虫、貝などを食べます。オオバンはあびこ市の鳥で、1年中見られます。

カイツブリは、ほっぺたが赤く、おけしょうしたようにかわいいです。一回もぐると、20秒くらいでてきません。水の中で魚や水生のこうかくるい等をとっています。水から出た時には、もぐった場所よりずれてでてきます。

春夏3.空中

ツバメは、春には田んぼや畑の地面に下りていて、すのざいりょうになるドロをとっているすがたが見られます。夏には、田んぼや畑の上ですばやくとんでいます。フライングキャッチといって、空中で虫をすばやくとっているのです。

5~6月ごろ遊歩道から空を見上げると、カツラをかぶっているカモメのような鳥が見られることがあります。コアジサシです。空中をとび回り、エサの魚を見つけると水中にとびこんで魚をつかまえます。

春夏4.ヨシ原

水面を青い何かがとんでいきます。カワセミです!

カワセミは、せ中が水色で、とぶとキラッと光った感じに見えます。ヨシ原で見つけにくいですが、とんでいる時によく「チィー」と鳴くので、それで気づきやすいです。空中でホバリングをして魚をとる時もあります。

オオヨシキリは、ヨシの色ににているので、すがたを見つけにくいです。でも、5~6月ごろは「ギョシギョシギョシ…」と、ものすごい声でさえずっているので分かります。

春夏5.くいの上

水面のくいの上で休んでいる鳥がたくさんいます。白いのはコサギたちです。

羽を広げているのはカワウで、ぬれた羽をかわかしています。カワウは、水にもぐって魚やこうかくるいを食べます。真っ黒のように見えますが、顔は白や黄色をしています。

ゴイサギを見たこともあります。ゴイサギもこうかくるいを食べますが、ハタネズミやコロニー内の他のサギのヒナを食べることもあると本で知って、わたしはこわいなと思いました。

秋冬1.広場

広場を歩くと、ガサガサといっせいにとび立つ鳥がいます。ムクドリです。むれになって地面のエサをさがしています。

ハクセキレイはお羽が長く、ピコピコとお羽をふって歩きます。おいかけると、走ってにげます。とべるのになかなかとばないところがおもしろいです。

手賀沼には1年中いるオオバンですが、冬になると数がふえます。冬には広場の方まであがってくることが多いので、水かきを見てみると、えだ豆のような形をしています。

秋冬2.空中(水面)

手賀沼の水面には、カッパのぞうがあります。ここでは、カワウやコサギが羽を休めています。冬になると、ユリカモメもやってきます。ユリカモメは、2さいになると成長で、足とくちばしが赤くなります。

手賀沼の上空では、もうきんるいもよくとんでいます。もうきんるいの中でもミサゴは、魚を主に食べます。頭が白いので、ほかのもうきんるいと見分けやすいです。水面の長いくいの上にいて、魚をねらっているすがたが見られます。

秋冬3.水面

手賀沼は冬になると、カモるいが一気にふえます。カモるいは、メスが地味で見分けにくいので、オスで見分けるとよいです。

たくさんいるのはオナガガモで、お羽が長いのがとくちょうです。マガモは、頭が緑色で、2枚のお羽がカールしていてかわいいです。コガモの頭は茶色と緑で、黄色のふちどりがあり、おしゃれです。

カモたちは、おしりだけプカッと出してういていることがありますが、さか立ちして水中のエサをとっています。

秋冬4.木の上

9月ころになると、「キチキチキチキチ」というかん高い鳴き声が聞こえます。モズの高鳴きです。モズは秋になると、メスもなわばりをもちます。なので、歩いていると木の上のあちこちでモズのすがたが見られます。

冬には、がい路じゅを小鳥たちがにぎやかにとんでいきます。エナガやシジュウカラやコゲラのこんぐんです。木についている虫をついばみながら次の木へ、い動していきます。かなり近くまでやって来ることもあります。

秋冬5.畑

冬の畑や田んぼで、1羽で立っている鳥がいます。ツグミです。大きさがムクドリとにていますが、せ中が茶色で、むねはうろこもようなのと、立ちすがたで、ムクドリとは、くべつがつきます。

畑でひときわ目立つのは、キジです。オスは赤や青や緑など、はでな色をしていますが、メスはほご色で目立ちません。でも、オスを見ていると、近くにメスがいることがあります。

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