受賞作品一覧

都会で必死に生きる生物と会う散歩道

入選
星野 光亮
東京都
明治大学付属中野八王子中学校
中学校1年生
第33回 中学生の部

全体説明

この散歩道は、名前からわかるように都会の中で必死に生きている生物と会える散歩道だ。スタートは、関戸橋。この付近は、昼夜薄が見られ、夜には白鼻芯が見られる。そして、少し進むと昼は鯉、夜は鯰が見られる。団地付近は、昼によく大雀蜂を見れ、多摩第一小学校では柴山羊が見れる。野球場付近は、小鷺大鷺が見れる。和興乳業の枯れた木には嘴太鴉がいる。交通公園付近は秋頃河原柴胡夏は狗尾草。大栗川のクズ林の上の方は翡翠や蒼鷺、下は溝鼠。多摩中付近は、ミシシッピアカミミガメ。大川の方は、動物園なんかにいる生物が多く見られるが、大栗川の方はあまり見られないような生物が多くいたと感じている。大川の付近は、木が多く春は染井吉野の花見られ、夏は欅の青々とした葉をふる姿が見られて木も特徴があると気がついた。

観察ポイントごとの説明

①薄について

多摩川の河川には薄が広がっている。多摩川で薄は、他の生き物にとって住み処となって密接に関係している。つまり、薄はなかったら多摩川の生息している生き物の1/3は、いないと思う。多摩川の生き物を護るためなのか、人為的に抜こうとすると、全然抜けなかった。また、多くの種子を残すので繁殖を秋にする。

②白鼻芯

白鼻芯は、朝や昼には見られないが、夜や夕方に姿を見せる。白鼻芯に、10時30分頃に出会った時は、真っ黒な目をこちらに向けて、20秒ぐらい見ていて、その後は、市街地へすい寄せられるようにいってしまった。家に帰ると白鼻芯がドックフードを食べているのを見つけた。また、次の日には、家で栽培中のとうもろこしも食べられてしまった。

③鯉について

鯉は、普通に見られるが、この付近にはよくこいのぼりみたいな顔をした一匹が泳いでいる。ちょっと石を投げこんでみると、水中の砂を使ってにごらせてから、逃げていった。しかし、普段は水流に逆らって泳ぐと、ほぼ進んでいないと思われるぐらいおっとりしている。多摩川に生息中の鯉は、かたまって泳いでいることが多く、単独で泳ぐ姿はあまり見ない。

④大雀蜂について

大雀蜂は、市街地の方向へ飛んでいった。大雀蜂は近くにあった、キイロスズメバチだと思われる蜂の巣を襲っていたところを目撃した。その後、撃退されたのかフラフラと団地の方へ飛んでいったので、もしかしたら大雀蜂の巣が団地付近にあるかもしれないと思った。危ないけど、あったら巣を見てみたいと思う。

⑤鯰について

鯰は、昼間にみたのは一回きりだ。鯰は、45センチメートルぐらいで最初2メートルくらいあると思っていたが以外と小さくて驚いた。夜間に、鯰が活発に泳いでる姿をみてみたいなと思った。昼に見た時は、尾びれを左右に振ってゆったりと泳ぐ姿が見れた。多摩川で生息する鯰は何匹くらいいるのか気になった。

⑥柴山羊

柴山羊は、現在多摩第一小学校で2匹飼育されている。名前はユキとミルク。前校長、棚橋校長の時につくられた「やぎ広場」ではねまわったり、山羊小屋で休む姿がみれる。また、柴山羊の2匹にえさをあげることも可能で学校の子は、「土、日にもえさをあげている」と語ってくれた。

⑦大鷺について

大鷺は、嘴に魚をつき刺してから食べていた。魚をつき刺すのではなくはさんでから、食べてもいいのではないかと思い、調べたところ大鷺は、つき刺すか嘴ではさんでつかまえてから、魚を食べていることわかった。この大鷺は小鷺の横にいて、魚をとるとり方の違いがみれた。大鷺は、つき刺したりする。小鷺はジワジワ近よってつかまえていた。

⑧小鷺について

小鷺は、単独で魚をとる姿がよく見られる。小鷺が、魚をつかまえるときにわざと足で水面をゆらして魚を岸の方へおいこんでいるような気がする。この方法は、3種類の鷺の中では小鷺だけだ。もう一つ違ったのは、足の先だけが黄色なところだ。本で調べたところ足先だけが黄色な鷺は、小鷺だけだとわかった。また、足のつめでかくようなしぐさをしているところもみた。

⑨嘴太鴉について

嘴太鴉は、普通に街で見る鳥の種類のことだ。嘴細鴉と比べて、おでこがでっぱっているところやすんだ声で鳴く特徴を持っている。この付近にある、枯れた木にとまっていることが多い。また、この付近にドバトの死がいが落ちていた。たぶん、嘴太鴉の仕業だろうと思われる。別の場所で嘴太鴉がえんとつからでている煙をあびているところをみた。

⑩河原柴胡

河原柴胡は、1センチメートルくらいの黄色の花を咲かせて、近くの人の話によると、絶滅危惧種らしい。この付近には、6箇所ほどこの付近で河原柴胡を見られる場所があり、交通公園の横では最も多くの河原柴胡を見られることができる。多摩川の土手でも、絶滅危惧種が見られるなんて、最初思ってもいなかったので、とても驚いた。このまま、ずっと生息していってほしい。

⑪狗尾草について

狗尾草は、普通に生えている、いわゆる雑草で別名はネコジャラシ。この付近には、狗尾草がたくさん生えているが、除草剤を付近に撒くようにしたらしいので見られるのは、時間の問題だろう。しかし、土手の大半がこの狗尾草なので、違う場所の土手では見れると思われる。なので、多摩川から姿を消すことはないだろう。

⑫翡翠

翡翠は、漢字のとおり翡翠色がよく目立ち見つけやすい。翡翠は、見当たらないときはクズの林の奥へ入っていることが多く、大栗川には合計3羽の翡翠が生息している。魚をとる時に驚いたのは、もぐってとっていたことで本で書いてあったけれど、信じられなかったからよけいに驚いた。また、翡翠色が一直線に水中へ飛びこんでいく姿を、もう一度見たいなと思った。

⑬溝鼠について

溝鼠は、午後8時頃に川を泳いで渡っていたのを見た後を最後にあまり見なくなった。溝鼠は、鼠なのに以外と大きい25、26センチメートルくらいあったので、大きさにとても驚いてしまった。でも、鼠はさすがに害獣なので市街地付近では、みたくないなと思った。溝鼠が泳ぐとき、思った以上に早かったので、どんな感じで泳いでいるのか気になった。

⑭蒼鷺について

蒼鷺は、見にいくと毎回クズの茎に止まっている。多摩川に2羽、大栗川に3羽生息している。多摩川では、大鷺と同様に魚をつかまえる時は嘴に魚をつき刺してとらえて、たべていた。また、市街地の電線にとまっているところもみたことがある。また、蒼鷺は害虫をとるために、羽を裏にして日光浴をしているとバードウォッチングの小屋の人が話をしてくれた。

⑮ミシシッピアカミミガメについて

ミシシッピアカミミガメは、よく石の上で日光に当たっていた。その、ミシシッピアカミミガメは外来種で大栗川の生態系を破壊していると思うので、駆除をしたほうがいいのではないかと思う。また、ミシシッピアカミミガメは、ペットショップで売られているミドリガメが成長していったものなので、捨てられたカメたちがあつまってしまっているのではないかと思った。

⑯染井吉野について

染井吉野は、3月、4月に花が咲く桜の種類で品種改良をした種類。街中で見られる種はこの染井吉野が多い。また、桜は、日本の国花に登録されている。染井吉野は桜の代表例だ。夏の今、染井吉野には、せみがたくさんとまっていて桜並木などでは、大合唱となっている。これからも、染井吉野と一緒に日本を支えていきたいなと思っている。

⑰欅について

欅は、高くまで伸びてよく枝わかれをしている。公園内にある欅は、1本はとても大きく、公園内にある欅は、1本はとても大きく、もう1本は普通にみるくらいの大きさで大きい欅は、地下で根がとんでもないくらい長くて大きいと思われる。木は、外にでている長さの3倍の大きさの根っこだと言われている。欅の根っこをどれくらいの大きさなのか、みてみたいと思った。