応募期間

2024年6月1日 (土)~ 9月30日 (月)

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受賞作品一覧
佳作
第30回 高校生の部

しぜんがいっぱい私の散歩道

喜多村未夢

兵庫県
賢明女子学院高等学校
高校1年生

全体説明

私の母の実家が車で5分もかからない所にあるので小さい頃からよく行っています。

そこは、山すそで自然がいっぱいののどかな町です。その祖父母の家の近くを母はダイエットの為、私は運動不足の為にウォーキングしたりします。田んぼが一面に広がっていて車も少ないので、歩きやすいところです。

歩いているとたくさんの生き物に出会い、また、鳥やセミの声も聞こえてきます。ウォーキングの途中には、湧き水がでているお玉の清水があったり、「千歳和歌集」の選者である藤原俊成の孫娘の越部禅尼の墓であるといわれているてんかさんがあったりするので立ち寄ったりします。山すそとあって夜になると家の外には、イノシシやシカがえさを探して山から下りてきます。時には、ばったり遭遇することも。こんな空気のすんだ自然豊かなこの私の散歩道を紹介します。

観察ポイントごとの説明

1. ヤモリ

夜になると台所の窓に現れます。明るい所に寄ってくる蛾をねらって食べる為です。

見たことがありますが、そーっと近づいていき、パクっと口に入れます。失敗することもあります。ヤモリの行動を見るのが楽しみになりました。

 

2. 朝顔

玄関先や緑のカーテンとしてよく見かけます。ピンク・青・白・紫色など色とりどりの花が美しく咲き乱れています。つる性植物なので日よけを目的としたカーテン仕立てにされているご家庭が多いです。周囲の気温や室温を下げる効果があるそうです。自然にも見た目にも優しい花だと思います。

 

3. ハグロトンボ

川の方へ歩いていくとチョウのようにひらひらと飛んでいる黒いトンボがいます。

留まっている時は、四枚の羽根を重ねて閉じています。

 

4. ひまわり

夏の花の代表とも言えるひまわり。背が高く太陽に向かって元気よく咲いています。たくさん植えてあって全部が同じ方向を向いて咲いているので花に向かって歩いていくとすごく元気をもらいます。

 

5. カラス

秋から冬にかけて大量のカラスが県道沿いの電線にならんでいるのを見かけます。車で通る人は必ずその光景を見て驚かれています。暗くなって山へ戻っていく群れも見事です。そして不気味です。

 

6. カエル

このへんは6月に田植えをします。田んぼに水をはるとカエルがたまごを産みおたまじゃくしが田んぼの中を泳いでいるのを目にします。一面に田んぼが広がっているので田植え後のこのあたりは、カエルの鳴き声がそこら中から聞こえてきます。カエルの色や形が苦手な私は道に出てきているカエルがいると立ち止まってしまいます。

 

7. あぶらぜみ

自然や緑の多い所にいるセミ。自然いっぱいのこの町はセミにとって絶好の場所なのでしょう。朝から「ジージリジリジリジリ」と大きな鳴き声が聞こえてきます。あぶらぜみは油で揚げる時の音に似ていることから付けられた名だそうです。他にもニイニイゼミやミンミンゼミの鳴き声もまざり大合唱となります。

 

8. イノシシ

この辺りの畑の周りには鉄柵や網をしています。一生懸命育てた野菜や果物をねらってイノシシが入ってくるのを防ぐ為です。昨年祖父の畑のスイカ、サツマイモが一晩で食いつくされていました。鉄柵の下を掘り起こし畑の中に入ったようです。夜遅くにイノシシの親子を見た事があります。ウリ坊が三頭いました。悪さをするイノシシですが、ウリ坊はとても可愛かったです。

 

9. タヌキ

タレ目でおなかが出ていてしっぽが大きくてまんまるというイメージのタヌキですが、実際は小型犬に似ていて、毛はふさふさしているけれど思ってた程丸くないです。祖父と祖母は、山でぶどうをつくっているのですが、そのぶどうを食べにタヌキがやってくるそうです。

 

10. シカ

夜遅く祖父母の家の外に出ると鹿がいました。黒くて立派な角の大きな雄鹿と、それより毛色がうすめの雌鹿二頭でした。真近で見る野生の鹿は迫力満点。しかし野生の鹿が農作物を食い荒らすといった被害が多く駆除活動がされています。

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