受賞作品一覧

ぼくとクウのレッドの森

佳作
橋本 和樹
埼玉県
東松山市立桜山小学校
小学校4年生
第31回 小学生の部

全体説明

ぼくは、しば犬のクウと毎日散歩をします。ぼくの家のウラは雑木林で、少し入ると千年谷という谷になっています。千年谷は雑木林の中を小さな川が流れていて、奥にはザリガニつりをする池があります。ぼくは、家のウラのひみつの通路を通って千年谷をぐるっと一周回ります。どうして、レッドの森と名付けたかというと、ここでみたことのある生き物を書きだして調べてみると、絶滅危ぐ種(レッドデータブックにのっている生き物)がたくさんいることが分かりました。だから、レッドの森と呼ぶことにしました。

観察ポイントごとの説明

ぼくの家のウラには春にキンランが咲きます。それから、木の階段を下りて橋の下をくぐって行くと、小さな川があって、ここは、川の音がチョロチョロ聞こえます。ぼくは川のいい音が聞こえてくるのでここの場所が一番好きです。ここは、アサマイチモンジやコツバメ、アカシジミがいます。千年谷には、キノコがたくさん生えています。ぼくは、足でふむとシュポシュポとケムリがでてくるキノコと、赤くてツヤツヤしているタマゴタケが好きです。池まで来るとコナラの木がたくさんある林になります。そこは、ときどきヘビが出てくるのでスリルがあり、ドキドキして楽しみな所です。ヘビはアオダイショウなので、毒がないから怖くありません。道を曲がるとコナラの樹液ポイントがあります。そこには初夏に土をほるとコクワガタがいるので面白いです。だけど、樹液の場所にはスズメバチがいるので危けんです。ぼくは、スズメバチのいない時をねらってコクワガタをとることにしています。それから、野球場のわきを通ります。野球をやっている時は見ながら行きます。池の反対に来ると、池にハイイロゲンゴロウがいてアミですくえます。それからトンボ軍団が池の上や周りを飛んでいます。ギンヤンマもいてつかまえてみたいけれど、なかなかとません。サンショウウオのポイントには、川岸のほうにザリガニの巣があって、いつ出てくるか待ちぶせするのが楽しいです。右にまがって坂を登って行くとギンランの道があります。このあたりは夏にアブラゼミやミンミンゼミがたくさん鳴いています。つきあたると左へ曲がり、野鳥の道を通ります。この道は草がぼうぼう生えていて、全速力でつっ走ります。野鳥の道はいろいろな鳥の声が聞こえてきて楽しくなります。春にはキビタキが来て、ぼくの家までキレイな鳴き声が聞こえることがあります。つきあたりを右に行くと、アカマツが多くなってきます。ここでは、春にササバギンランが咲きます。たおれた松の木がたくさんあって、一度だけウバタマムシを取ったことがあります。家に帰って調べて、ウバタマムシと分かった時はとてもこうふんしました。カーブを曲がるともうすぐ家につきます。コナラの樹液のポイントがもう一つあって、毎年コクワガタやクロカナブンがたくさん樹液をすいに集まってきます。オオムラサキも樹液をすいにきます。オオムラサキが見れると、いつもよりうれしくなります。最後にひみつの通路をぬけて家につきます。今年の夏ぼくはひみつの通路の近くでトビナナフシを見つけました。ぼくは、初めて見た虫なので、びっくりして家に持って帰って、図かんを見たらトビナナフシの仲間と分かりました。種類が分からなかったので、パパが昆虫の森に電話をして教えてもらい、ヤスマツトビナナフシと分かりました。これがぼくとクウのレッドの森です。40分の散歩道です。